院長の「JoJoブログ」
鳥のさえずり
2011-07-09 13:40:20投稿
寝苦しい暑さが続いているので、最近は、寝室の窓を開けて寝ることが多い。自宅は、国道に近いので、夜間、大きなトラックが通ったり、パトカーや救急車がサイレンを鳴らして走ったとき、窓を開けて寝ていると、その音で目が覚めることもある。しかし、大抵の音には目を覚まさず眠っていられる(不眠の患者さんには申し訳ないけれど)私としては、静かで暑いよりは、うるさくても涼しいほうを選択することが多い。
そんな私なのに、先日、明け方に「ピピツ」という聞きなれない音で目が覚めた。自宅の庭には、バードフィーダーをおいていることもあり、朝は、しぎ、スズメ、鳩といった鳥たちが来ていることが多いので、いつもの鳥の鳴き声だろうと思ってウトウトしていると、どうも違う音に聞こえる。「ピピッ」
どうもその音は1分くらいの等間隔でなっており、鳥のさえずりではないようだった。
電子音だ!
目覚まし時計にしては、遠慮がちな音だし、今までの経験から、その音は、何かの電子機器の充電切れの合図に違いないと確信し、完全に目が覚めてしまった私は、おきあがってその声の主を探すことにした。
音の聞こえるほうに行ってみると、納戸のあたりだったので、そこにおいているビデオカメラ、その充電器、ランニングウォッチなど、電子音のしそうなものを順番に持ってみた。1分間隔で聞こえる「ピピッ」を確認するが、どれも違うところから聞こえる。納戸の扉を閉めてみると、納戸とは無関係であることがわかる。でも、納戸の外にはなにもない。それでも、「ピピッ」は続く。
大学病院時代、若い医者たちの控室で、「キッキッ」というネズミの鳴き声がするといって、何人かの医者でネズミを探し回ったとき、実は、私が履いているゴムのスリッパの音だったということで、おお騒がせの事件があったのを思い出す。でも、今回は、朝起きたままで、寝間着に裸足だから、少なくともそれはないはずだった・・・
結局、30分以上、探し回っていたが、声の主にであえず、出勤時刻が近づくので、あきらめることにした。その後も、ずっと「ピピッ」は続いていたが、朝ごはんを食べようとしたときの家人のひとこと。
「我が家は、鳥を天井に飼ってるからねえ」
天井にあるもの・・・火災報知器だった。