院長の「JoJoブログ」
ゆっくり走れば速くなる
2011-09-05 21:32:53投稿
ソウルオリンピックなどでマラソン選手として活躍された浅井えり子さんの「マラソンセミナー」に、先週、参加させていただいた。浅井さんは現在、大学での陸上競技指導を中心に、一般市民や、ジュニア世代にも、ランニングなどの指導をされているそうだ。
セミナーは、前半の講義と、後半の実技にわけて行われたが、一貫して「ゆっくり走れば速くなる」の理論を展開された。
「ゆっくり走る」というのは、私がいつも走っているようなスピードのことをいうのだろうと思っていたが、その人にとって、「とてもゆっくり」であることが大事であって、速度ではないそうだ。自分にとって快適なペースよりもかなり遅い、イライラするくらいのスピードで、長い時間走るというのが重要ということだ。イライラするくらいのペースだと、いつも使っている筋肉とは別の筋肉を使うので、結果的に、体全体としては、使える筋肉が増え、最終的に「速く走る」ことにつながるという理論だ。
また、今回セミナーに参加した人が、おそらく30~50歳代がほとんどであったため、無理をしないことが大事ということもかなり強調されていた。「疲れていて、今日は走るのをどうしようかと迷ったときは、走らない方を選択してください」といわれたので、私としては、うれしくもあったが、いつも走らない選択だと、走る日がなくなるなあ・・・という不安なきもちにもなった。
無理をしないということは、ランニングのフォームにもあてはまり、いかにリラックスして、無駄な力の入らない、体に負担のないフォームで走るということが、長距離のマラソン競技には重要だということを、わかりやすく説明していだだいて、とても役に立つ内容だった。
台風が去り、秋の気配が感じられるようになってきたこれからの季節。ランニングにはもってこいのシーズンになるので、少しずつ走る量をふやしていきたいと思う。