院長の「JoJoブログ」
御神幸祭
2011-11-29 20:27:09投稿
防府に住む人に、11月最後には何があると聞けば、誰でも「はだかぼう」と答えるだろう。
有名な防府天満宮のお祭り、「御神幸祭」通称「裸坊祭」のことだ。
お祭りは、菅道真公が防府へお立寄りの時、送迎をなしたるに起因してその儀式を今に伝えるものということだ。裸坊の供奉は、江戸時代中期より、特に崇敬の念あつい信徒達が、身心の穢れを清 め真に清浄潔白になる意味から寒中水垢離をとり裸体となり、僅かに白木綿を身に まとい供奉する者が逐年増加したという歴史がある。最近でも、勇壮な祭典として、裸坊祭の知名度は高く、昔の裸坊は、本当にふんどし姿だったそうだが、近年に入り、白シャツ等を用いて白装する様になっている。
今年の「御神幸祭」は1008回めということだった。
1008年も続いているなんて、すごいじゃんと思うが、そういえば、8年くらい前は1000年祭だったなあと思い出す。
あまりにも伝統あるお祭りで、御神幸祭が行なわれるために、1年中、防府天満宮では様々な諸神事がおこなわれており、防府に住む人間にとっては、馴染み深い行事がたくさんあるはずなのだが・・・
天満宮から歩いて15分の距離に住んで11年になる私は、祭りの始まりの神輿を見るくらいで、寒いのを言い訳に、祭りの本番、御網代車が境内から降りてきたり、戻ってきたりするのを(これは夜に行われる)見たことはなかった。
ほかの年中行事も、実際に見に行ったことはほとんどなく、防府市民としては失格だ。
生まれも育ちも広島の自分だが、今後はずっと防府に住むわけだし、こんなんじゃいけないと、今年は、初めて祭りの本番部分を見てきた。お祭り全体の人出は、新聞によると10万人をこえたそうで、見に行ってみて人が多いのにびっくり。しかも、大半は10代の感じで、田舎にもこんなに若い人がいるんだと妙に感動。
いつ御網代車が戻ってくるのかよくわからなかったが、たまま出会った知人に、”御網代くぐり”をしなきゃ、お祭りに来た意味がないといわれ、夜10時まで、寒い中を御網代が台車に鎮座するところまで見物。最後にご利益があるといわれる、”御網代くぐり”にチャレンジ。1メートルもない高さの台の下を他人のお尻をみながら通りぬけたのだが、果たしてこれからの一年、どんな御利益があるだろう。
やっぱ、フルマラソン完走かなあ・・・!?