院長の「JoJoブログ」
はなせばわかる
2012-01-12 16:59:55投稿
私が、携帯を持ち始めたのは、1999年のことだ。
その当時、病院と家庭で、24時間フル労働の生活で、とある国内の重大事件をまったく知らずに過ごして、周囲からバカにされたことがあったので、それ以来、携帯でその日の3行ニュースを読んでから寝るのが習慣になった。
今から5年くらい前のことだ。いつものように、携帯を持って、ベッドに入り、ニュースを読もうとしたとき、一瞬、画面の文字にピントがあわなかった。「あれっ」と思ったが、気のせいだろうと思い、「これって老眼?」と頭をよぎった考えを打ち消した。
しかし、悲しいかな、その後、どんどん、自分の目と携帯画面の距離は記録をのばし続け、老眼であるという事実を認めざるを得なくなるまで、それほど時間はかからなかった。
それどころか、携帯をもってベッドにもぐっても、ちょうどピントがあう距離には、ベッドがないので、いつのころからか、寝るときに携帯を見るのは、やめてしまった。
さらにショックなのは、今までは、とりあえず距離を調節すれば、何とかなっていたのに、いくら近づけても遠ざけても読めない、小さい文字が結構あるということに、最近気付いたことだ。
私のライフワークでもある、マンモグラフィーの読影には、1㎜以下の所見をみる力が必要だし、老眼鏡をかけ始めると、どんどん度がすすむと周りは口ぐちにいうし、メガネなしでなんとか仕事を続けたいと真剣に悩むようになった。
数日前、本屋にはいって、たまたまある本が目にとまった。
”驚異の視力回復法” 近視、乱視、老眼から白内障、緑内障まで~ 中川和宏著
その本をぱらぱらとみていると、はたまた、あるページに目が釘づけ。そこには、
「はなせばわかる40代」とあり、その意味は、「話せばわかる」ではなく、「離せばわかる」すなわち、40代になると老眼がすすむということなのだ。
そしてさらに続けて、「目が老化すると脳も老化します。」と書いてあった!!
はなしてもわからなくなったら?
本の内容を100%信じるわけではないし、この本の視力回復のためのトレーニングをすべて実践するのは、しわやたるみを減らす顔の筋肉のトレーニングを続けるのと同じくらい、無理があるが、まあ、老眼予防の論理は理解できる。
要するに、加齢とパソコンにかこまれた生活環境によって、目の調節機能が低下しているから、それらを鍛える訓練をしましょうということだ。
フルマラソン完走のための下肢、体幹の筋トレは、細々と続けているが、アイトレーニングは走る前の方がよくやっていた。
走るのも大事だけど、小さいものが見えなくなっては、仕事ができなくなるので、せめて、「はなせばわかる」レベルの調節能力を取り戻さねばと、老眼防止トレーニングを隙間時間にちょこちょこやってみている、今日この頃の私である。