院長の「JoJoブログ」

ブランド品について思う

2014-10-11 13:47:49投稿

先日、主に産婦人科医を対象とした研究会に参加したのだが、参加者の女性医師に、ブランド品のバックを持っている人がちらほらいるのが、目についた。
そもそも何をもってブランド品と呼ぶのか基準はないけれど、私の中では、有名デパートの1階か2階にあるというのが一つの基準かなあ。シャネル、ヴィトン、エルメスなどは、まあ、誰でも知っている銘柄だけど、ほかにも、お高いものをそろえたブランドはたくさんある。

作家、林真理子の小説は、結構面白くて何冊か読んだことがあるが、エッセイを読んだ時には、彼女のブランド志向に、うんざりして、その後読むことはなくなった。たとえば、エルメスのバーキンがすごくお気に入りとのことで、それについて書いてある文の中には、エルメスのバーキンを欲しがらない女性なんて、この世にはいないはずという意味のことがあり、勘違いも甚だしいと感じてしまった。実際、私は、それがどんなものかあまり知らないが、欲しいと思ったことは一度もないし、とても一般的な女性がみんな欲しいと思っているとは思えない。

ブランドにしても、宝石にしても、結局価値観の問題で、スーツに100万円をかけるのと、100万円使って旅行に行くのと、どっちが好きかということになるんだろう。宝石は、遺品として、子や孫に残せるかもしれないという価値はあると思うけど、これがまた、ただの石に何百万円もかける気になるかどうかは難しい。
どうも、私は、ロマンがないとか、現実主義とかいわれてしまう人間なので、アクセサリーにしても、指輪は、結婚指輪以外は、邪魔になるので、ほとんどつけたことがない(持っていない)し、通勤着は、クリニックに通うのに、白衣を脱いだ姿を誰にも見せることがない生活なので、ユニクロのTシャツとジーンズで十分足りてるし・・・
ただ、かばんや財布は、実用的なものだし、安物は痛みが早いから、それなりのもののほうがいいとは思っているので、私のかばんにもまあまあの値段がするものはある。だけど、あくまでも、見た目よりも実用性。ただ、見た目がどうでもいいとはといっても、よく患者さんで見かける、かばんはヴィトンで、足元はキティちゃんのサンダルというのは、いかがなものか・・・

たまに、今回のように学会などにでかけて、ブランド品に身をつつんでいる人を見かけると、チイとは自分も、いいものを持たなきゃなあと思うには思う私。ただ、デパートでブランドショップのウインドウをのぞくと、このかばんで、スタッフの給料が出るよなあと経営者の自分もなかなか捨てきれない。
結局、年収何億もある人は、100万円をこえるスーツやかばんを高いとは思わないんだろうから、いくらの物を買うかは、収入次第なんだろうけど、私としては、収入がいくらであっても、この人が身に着けていれば、値段以上の価値のあるものに見えるよね・・・といってもらえるのを理想としたいと思う。