院長の「JoJoブログ」
勲章
2015-08-02 17:57:09投稿
ものの見事にはまってしまった。
何に?
側溝に・・・
7年前に、クリニック裏の毎日通る路地の側溝にはまったときも、よそ見しながら歩いていて、片脚踏み外した。おそらく、人間の方向感覚というものは、自らの目線の向きで得られるものだろうからまっすぐ歩いているつもりが、斜め後ろを振り返りながら歩くと斜めに進んでしまうのだ。
なかなか慣れない、ロードバイクのビンディングペダル。
右足をペダルにはめ、バイクを漕ぎ出してから、左足をはめようとしたら、すんなりはまらない。ペダルの向きが悪いのかなと、足元を見てカチッとはまったと思ったら、すでに自転車全体が溝から2cm位の位置を走っており、60㎝程度の幅と深さのそのコンクリートの凹の部分にドスンと、まっすぐに着陸。
「ギャッ」
自分自身は、どこにも接触していないので、そのまま、脱出して終り。
景色の9割は緑という、ド田舎の道には、この事実を目撃した人はいない。
もし、この溝が3m以上の深さがあった場合。
通りがかりの人はいないから、誰も救いには来てくれないだろうなぁ。あっ、そうか。私には携帯がある。携帯で助けを呼んで誰かが到着するまで、この、草ぼうぼうの溝で汗びっしゃりの体では蚊に刺されまくるかもしれない。熱中症でたおれてしまったら、ニュースの地方版で、「ロードバイクに乗った医師、溝に落ちて、意識不明の重体」なんて言われたら恥ずかしすぎる・・・
溝から出ながらバカなことを考える自分。
それでも、走り出してみると、意外と普通に走るので、その後40㎞の一人サイクリングを決行して帰宅。
側溝突っ込み事件については、誰にも告げず、よくよく愛車を眺めると、なんだかブレーキパッドが左右対称でない気もする。
やっぱ、プロに見てもらっておこう。
いつもお世話になっている、自転車ショップに、点検に出す。
半日後、マイバイクを引き取りに行くと、
「大変なことになってました。」
後輪のホイールが歪み、半径×半径×3.14で面積を求める形の基準が崩れていたとのこと。
「ディレイラーも曲がってました。」
「ハンドルも歪んでました。」
「かなり衝撃が強かったみたいで、怪我されたんじゃないかと心配したんですけど」
「私はどこにもあたらなくて、全然大丈夫だったんです。自転車が傷だらけになっちゃって…」
「仕方ないです、勲章ですから。」