院長の「JoJoブログ」
萩城下町マラソン
2015-12-06 22:06:57投稿
今日、自身、出場5年連続5回目となる、萩城下町マラソンに参加した。
この1年、ランニングのレースらしいレースには出場しておらず、一般道を走るランニングの練習も、めったにしていない自分だが、この大会は自分のランニングの原点だし、やはりこれだけは出ようと、出走は決めていた。
そして、出るからには、3年がかりの2時間切りの目標を達成したいと思ってはいたものの・・・
ハーフマラソンで2時間切るには、1㌔5分40秒というペースで走る必要があるんだけど、なんせ、普段走るときのペースは6分半から7分くらい。少し、スピード練習をしないと自分の今の実力では、とても無理だということはわかっていた。10月、11月と、週3回は、何らかの運動をしてきたけれど、肝心のロードを走る練習は、ほとんどしておらず、ジムでTVを見ながらベルトの上を走ったり、ロードバイクで坂道走ったり、好きなトレーニングはしても、辛い練習は避けてばかり。10月に「防府幸せますマラソン」を走って以降、一度も15㎞以上走ることなく、本番を迎えてしまった。
はっきり言って、目標を達成する自信は、全くなかったけれど、今回は、所属するランニングチームのM氏が、2時間完走のペースメーカーを努めてくださるということだったので、ひたすらM氏の背中についていくことだけに集中しておけばよかった。
混雑するスタート地点からM氏を見失わないよう、ただただ後を追って走った。1キロごとに自分のGPS時計でペースを確認すると、ほとんど5分30秒台。給水でも、全くペースが落ちないM氏に、あわてて追いかけることが続きながらも、5㎞、10㎞と予定通りのタイムで通過。何とかなるかも・・・と少し期待はしつつも、15㎞くらいからは、定番の左足底の痛みがではじめた。さすがに5回目のレースなので、自分の中でコースは完全に把握しているし、この辺からが本番だという認識は十分にあった。16㎞すぎ、M氏が、「あとは㌔6分で行っても、2時間切れるから」と言ってくれ、自分よりも前を走れと合図した。かなり気持ちが軽くなり、今度M氏の背中が見えた時は、2時間をオーバーした時だと、覚悟を決め、少し落ちかけていたペースでも、これを保てばいいと奮起。
そこからは、ほとんど時計は見なかったけれど、あと2㎞の表示のとき、一度だけ見た時計の示していた経過時間は、1時間48分。㌔6分で行ければ、行ける・・・でも、もう脚がでない・・・
今まで、そんなに多くのレースを経験しているわけではないけれど、今回のレースのラスト2㎞ほど辛かったのは、記憶にない。何回「もうダメだ・・・」と思ったことか。それでも、脚が前に出てくれたのは、自分の中で、一つの願掛けをしていたからだ。その中身はここには書けないけれど、ただ気力だけで、進めたと思う。あと1㎞の時、ランニング仲間数人に声をかけてもらって励まされたことも力となり、ゴールの萩ウェルネスパークのグランドまで続く上り坂も、「まだ、2時間切れます」という場内放送を信じて、歩かないで進めた。
グランド内のトラックをまわり、電光掲示板が見えた時、その表示は「1:59:32」。
あと20秒であそこにたどり着けるの?
全くスピードはなかったと思うけれど、最後の最後の力を振り絞ってラストスパート。レース参加して初めて、ゴールした瞬間に脚がつり、倒れてしまった。
私の16秒後、M氏がゴールした。Mさん、ありがとう。