院長の「JoJoブログ」
バックアップ
2016-03-10 23:53:17投稿
今月で、クリニックの画像を管理しているサーバーを新しいものに買い替えることにしているので、最近は、その準備をするのに、少し時間をとられている。
9年分の画像が入っているので、小さな診療所のものとはいえ、データ量は膨大なものだ。
自分自身は、IT関係に疎いので、専門の業者さんに、保守管理をしてもらっているわけだけど、万が一、入っているデータが壊れてしまうと、フィルムレスの当院では、どうしようもなくなるので、ハードディスクは3重になっていて、サーバーとしては、24時間バックアップを行っている状態だ。
電子カルテのデータも、ハードディスクは3重になっていて、一つがダメになっても大丈夫の体制で、当たり前のことではあるけれど、9年間で、データ消失というようなトラブルは起きていない。
実際、診療上のデータは、消失すると大変な事態になるので、その保守管理は、プロに頼んでおり、一応安心なんだけど、家族の写真などプライベートのデータ管理については、はっきり言って、適当にしていた。
自分としては、USBに保存しておけば、PCのハードになくてもいいと考えていたので、ハードが重くならないよう、個人的なものは、USBに移しておくことは、時々していた。
この、時々というのが微妙で、思い出したときだけなので、バックアップが全くない状態がよくあるのも事実だ。
最近、個人的な写真だけが1500枚くらいはいったUSBをPCからぬいたとき、嫌な警告音が鳴ったことがあり、「あれっ」と思ったことがあったが、その時はそのままにしていた。その次に、そのUSBのデータをPCで見ようと思ったら、差し込んでも、反応しなくなった。いくつかのPCで試しても同じ。
USBそのものが壊れたとしか考えられなかった。
とりあえず、PC修理などをしているところに持っていったが、USBの修理はしていないとのこと。データ修復専門のところに頼むしかないけれど、高額だと思いますとも。
色々調べてみて、まともそうなデータ修理専門の業者に電話で問い合わせたところ、最低、3万円からで、私の話を聞いた感じでは、5~10万円くらいではといわれた。
確かに高い。
でも、見積もりは無料とのことなので、小さなUSBを大きな封筒にいれて、東京まで送ってみた。数日後にかかってきた電話での見積もりは、12万円。
USB内の写真は、9割以上は、ほかのUSBなどから見つかったので、修理はしない決断。
こんなことになるなんて、考えたこともなかった私が馬鹿だったんだということを、今更実感。
家人には、USBだけにしかデータをいれてないなんて、なんと軽率なと馬鹿にされ・・・
そんなことがあってから数日後、SNS経由で、知人が、PCがウイルスに感染して、すべてのデータが消失したという被害にあったということを知った。彼も、データ修復専門の業者に見積もりに出してみたら、90万円といわれ、諦めたとのこと。
そして、さらに、その数日後、自分の前の携帯(ガラケー)に入っていた写真を取り出すため、携帯に挿入されたままになっていたマイクロSDを取り出したところ、小さいものなので、どうも、引っ張るときに傷ついたみたいで、マイクロSDが使えなくなってしまった。
バックアップがどれだけ大切か、本当に実感している。
取り合えず、コンパクトタイプのハードディスクを二つ買って、自分の持っているデータはうつした私。
皆さん、バックアップはこまめにしましょう。