院長の「JoJoブログ」

ドライヤー

2017-01-11 19:29:14投稿

最近、25年ぶりくらいにドライヤーを買った。

今まで、25年も同じもの使ってたの?と言われそうだが、実際、家にあるものが、いつ買ったものかの記憶はなく、もう少し新しいものかもしれないが、20年以上たっていることは間違いない。
というのも、普段、ほとんどドライヤーを使わない生活をしており、使わないので、あまり器械が傷んでいなかったというのもある。何故、ドライヤーを使わなかったかというと・・・

夜中に起こされても、すぐに出ていける髪型。
産婦人科医になってから、わたしの髪型は、これが必須命題だった。
髪の量が多くて、まとめるのに苦労する自分の場合、結局、一番その命題にかなう簡単なものは、ゴムでパパッと結べる長さ。ショートヘアでもいいようなものだが、襟足の生え際が、上に向かっている私の髪は、アップにするには問題ないのだけれど、短くするとツンツンになって、どうしようもないので、常にくくれる長さは確保してきた。
お産の呼び出しというのは、風呂に入っていてもあるので、乾ききらない濡れた髪で出かけることもしばしばあり、その中で見つけ出した、濡れていても乾いていてもあまり変わらない、カーリーヘアという、くるくるパーマの昔はやった髪型にしていたこともあった。
カーリーヘアのころは、髪を洗うのは、まず朝で、ムースをつけて自然乾燥というのが、髪が多くて困る私にとっては、最も広がらないで簡単に”決まる”方法だった。くるくるパーマをやめた後は、朝洗って濡れたままの長い髪を編みこみにしてまとめるという時代も長かった。濡れたままの方が、編みこみはしやすいのは当然で、そのまま出勤しても、濡れているようには見えないので、乾かす必要はなかった。

その後、あまり、急に出ていくことがない立場になってからは、「いつも髪をひっつめにしていると、髪が早く老化する」と誰かにいわれて、くくれる長さはやめ、現在の、大体肩につかない程度の長さにした。そうすると、寝て起きると必ず、寝癖がついてしまうので、朝、出勤前に、はねているところだけを濡らして、くるくるドライヤーでなおすというのが、日課となった。
結局、この、くるくるドライヤーというのは、毎日酷使することとなり、これについは、3年に1回くらい買い替えているのだが、いわゆる、普通に髪を乾かす目的で使うドライヤーとは縁がない日々をすごしてきたのだ。

そもそも、髪に熱風をあてるのは、絶対髪を傷めると思っていたし、自然乾燥が最も髪に悪影響をあたえないのだと信じていたので、風呂上がりに髪が濡れたままで寝るのが普通と思っていた。(枕の上には吸水性のよいタオルを必ず敷いている)

ところが、巷では、髪を濡らしたままにしておくと、キューティクルが開いてよくないのだという。馴染みの美容師さんも、できるだけ髪の濡れた時間は少ない方がいいというので、このたび、ドライヤーについて、ちょっと調べてみた。(と言っても、電器屋さんでみただけだけど)

すると、何十年もの間に、ドライヤーというのがとっても進歩していることが判明。(当たり前)
なんと、”乾かしながら保湿する”といううたい文句が並んでいる。乾かしながら保湿ってどゆこと?とは思うが、マイナスイオンだのなんだの、ドライヤーのピンきりがここまであるのだと感動。まあ、きりよりはピンのほうがいいと思うのだが、掃除機でおなじみのダイソンのドライヤーはなんと45000円。これは、いくらなんでも高いんでないの?と思い、家にある古いドライヤーは壊れたわけではないけれど、ちょっとグレードアップして、日本の家電メーカーの中の高級品を選んで買うことにしたのだ。

買って帰って、使ってみてびっくり。この私の多い髪が、あっという間に乾くのだ。ワット数では、今まで自宅でほとんど寝たままだった、25年前のドライヤーと変わらないのに、風量は何倍もあるように感じる。あっという間に乾くから、何となく”保湿されている”感じもする。
バカみたいな話だが、この歳になって、髪を洗って、すぐに乾かすということを本気で始めた私。
うーん、ドライヤー、恐るべし。