院長の「JoJoブログ」

宝くじ

2017-01-29 20:49:36投稿

トランプ大統領就任で、株価の不安定がささやかれている近頃だけれど、ハイリスクハイリターンなものに手を出す気がさらさらない金融にうとい自分には、あまり関係のない話。でも、少しは、お金の整理をしなければと、銀行ですすめられて、最近、宝くじつき定期預金なるものにチャレンジすることにした。

利子は限りなくゼロに近い定期預金だけど、利子プラス、100万円に5枚の宝くじがついてくるという代物。300円くじが10枚あれば、1枚は末等が当たるわけで、その部分は最低でも利子として自動的に口座に振り込まれるらしい。別にめんどうではなさそうなので、申し込んでみた。

実は、私、今まで、自分の意志で宝くじを買ったことがない。
”宝くじ好き”の人に言わすと、「あたったらあれを買おう、これをしようと考えるのが楽しい」らしい。どうせあたりもしないのに、無駄なお金だと、現実主義の私は思うわけだけど、そんな私を母は、「夢がないねえ」という。
そもそも、私が”宝くじ嫌い”になったのは、両親の”宝くじ好き”が原因である。

私が、ものごごろついた頃には、すでに、宝くじというものは存在していた。年に何度か売り出し日があり、親について売り場にいくと、必ず、何枚かは娘である自分が選んで、くじを買っていた。そのころは、10枚単位でも、1枚1枚選んで買うことが多かったような気がする。
たしか、小学校低学年の頃だったと思う。家から一番近い売り場ではなく、少し離れた売り場から1等が出たとのことで、その次の年末?の大きいくじの時は、その売り場にみんなが殺到した。発売初日に売り切れ必至ということで、その日は開店前から長蛇の列。「おひとり様10枚限り」とかなんとか決まっていたので、とにかく、赤ん坊でもなんでも、家族全員が並ぶのだ。当然、我が家も並んだわけだが、仕事で父は並べないので、私と母の二人。家から遠い売り場まで歩いていき、そこで何時間も並ばされ、子どもにとっては、最悪の状況。もちろん、そんなに苦労して買ったからといって、当たるわけはない。幼ごころに私は、「自分は、大人になっても、絶対宝くじだけは買わんぞ!!」と強く決心したのを覚えている。

とにかく、宝くじには嫌な思い出しかなく、その決意はいまだ堅いままだけれど、今回は、くじ券を手にするわけでもなく、番号を確認しなくても、当たった分は自動的に振り込まれるらしいので、宝くじを買ったという感じではない。そのうち抽選日は忘れてしまうと思うし、マイナス金利政策時代、銀行側の苦肉の策に付き合ってあげたのだと思っている。ただ、10億あたったら、さすがに連絡はあるらしいけど・・・