院長の「JoJoブログ」
湿布大作戦
2017-02-27 19:50:43投稿
市販のものでも、保険診療でも、湿布というのは、手軽な消炎鎮痛の方法だ。
若干、気休めの感じもしなくもないが、内服の鎮痛剤と同じ成分が含まれているので、効果がゼロということはないだろうと思う。
この週末、登山のあとのサイクリングという、ちょっと普段あまり使わない筋肉を酷使したため、湿布を全身に貼りまくった。
痛みをとるためというよりも、筋肉痛の予防目的。
首、腰、大腿、下腿と、全部で10枚も一度に貼るというバカなことをしたため、なんと床に就いてから、寒いのなんの。
「これぞ、まさしく、冷湿布」とは思ったが、本当に寒い。せっかく貼ったものをはがそうかと思うくらいだったけれど、疲れてるから寒さよりも眠気が勝つに違いないと、布団の中で自分に言い聞かせた。
普段、寝付きがとてもいい私としては、なかなか寝付けず、これは読むと一発で眠くなる村上春樹の難解な読みかけの本を読むしかないとまで思ったが、本を棚から出してくるのも寒いし、そうこうしているうちに、やっぱり寝てしまった。
村上春樹といえば、最近、「騎士団長殺し」で、フィーバーしている。新作品の発売前、夜遅く寒い中を本屋の前で並んでいるハルキストたちに、インタビューしているのをニュースで見たが、彼らは、発売日の午前0時にその本を手に入れたら、朝までに読み切ることにしていると口をそろえていた。きっと彼らは、物語に引き込まれ、夢中になって徹夜してでも読むのだろうが、私には理解不能。夜寝る前に村上春樹の本を開くと、ひどいときは、3行読むだけで眠っていた私は、「1Q84」の上下2巻、読み切るのに何か月もかかった。
そんなこんなで、読みかけの村上春樹文庫は、読みかけから解放されることもなく、朝を迎えた。
そして、今日、筋肉痛に苦しむことなく、仕事ができたのは、寒い思いまでして決行した湿布大作戦の効果があったのだと信じることにする。