院長の「JoJoブログ」
とくしまマラソン
2017-03-27 13:05:53投稿
昨日、人生で5回目となるフルマラソンのレースに参加してきた。
そのレースは、「第10回とくしまマラソン」
徳島市から阿南市を走るマラソンで、はっきり言って、徳島マラソンというよりは、吉野川マラソンといったほうがよい。吉野川の両岸の土手を、上って下るだけのきわめて単純なコース。確かに、信号はほとんどないので、道路を規制するのには都合がいいんだろうと思うけど・・・アップダウンもなく、景色はまったく変わらず、面白みのないコースだった。
と、文句はこれぐらいで、よかったのは、沿道の人々の温かい応援。太鼓や、阿波踊り、完走祈願や、バンド演奏など、大会側から準備されていただけでなく、私設の応援団、エイドがあちこちにあって、単純なコースの中で、たくさんの元気をもらった。
私としては、フルマラソンは2年半ぶり。
やっぱり、42.195kmというのは、体にあたえるダメージが大きいので、2年半前に下関海響マラソンを走った後、もうフルは卒業だと思っていた。その後は、ハーフマラソンや、トレイルラン、ロードバイクはちょこちょこ走ってきたけれど、フルマラソンからは遠ざかっていたのだ。
半年前に、右手を骨折して運動が全くできなくなって、このままじゃいけない、また、何かにチャレンジしたいなと思っていたとき、たまたま、エントリー可能なとくしまマラソンをみつけ、ついつい、エントリーボタンをクリックしたのが昨年11月。
その後、ハーフマラソンを2回、ロードバイクで70㎞位を走る程度で、フルを走るための練習というほどのものをせず、本番をむかえた今回。
さすがに、2年半も走っていないので、まずは完走できることが目標。できれば、5時間は切りたいし、失速しないで、楽しんで走れればとは思っていたものの、実際のところ、全く自信はなく、不安だらけで、直前まで、参加をやめようかと迷っていた。そんな気持ちでいたため、レースにむけて、特別な対策もなく、徳島までやってきてしまったという感じだった。
とりあえず、スタートラインに立ってみて、まずはペース配分として、キロ7分で行けば、ちょうど5時間になるので、目標は、キロ6分40秒前後で行こうと決めた。おそらく、今の自分の実力と練習量からすれば、キロ6分30秒をきったら、最後まではもたないと考えたので、とにかく前半は、6分30秒を切らない、後半はキロ7分は超えないことを目指していけば、5時間はきれるのではないかと考えた。
とはいえ、まわりにつられてついつい速くなってしまうのが、前半。GPS時計を気にしながら、6分30秒をキープ。5㎞過ぎからは、いつ時計をみても、表示された現在のペースが6分30秒ジャストになっていたので、自分には6分30秒のねじまきがついているのだと感じてしまうほど、イーブンペースを維持していた。
そうはいうものの、エイドによったり若干のロスタイムは生じる。ハーフを2時間20分でいければOKと思っていると、ホントにハーフを2時間20分で通過。
あまりにも予定通りに走っていたため、自分でもなかなかやるじゃんと思いつつ、吉野川を横切る大きな橋をわたり、後半戦に突入。なんてったって、ハーフ以上の距離は2年半ぶり。フルマラソンは30㎞からが勝負なんだから、このままいけると思ったら大間違いと言い聞かせる。
29㎞あたりのエイドでは、なんと、半田そうめんに、そば米汁という豪華2本立て。おわんに箸までそえられ、「お接待所で~す」の呼び声。ゆっくり座って食べたい気持ちもあるけれど、1度休むともう動けないと思ったので、立ったまま、喉に流し込んた。せめて、そうめんと米汁は、別々のエイドで出してくれと思ったけれど、汁は半分残して、走り出す。
その後は私設も含めて、ジュースだのワイン(!?)だの、チョコレートに饅頭に、次々とエイドが現れ、もはやすべてのエイドで止まっていたらきりがない状態。スプレーサービスもあちこちであるし、スプレーしないと脚がダメになるといわんばかりと思ったが、私自身は、そば米汁のあとも、脚は悲鳴をあげず、自分のペースは保ったまま。「このまま行けるかも?」と嬉しくなったが、まだまだ10㎞以上あるし・・・などと考えながらも、スプレーのお世話にはならず順調に経過。
35㎞過ぎからは、2年半前に、失速したことを思い出しつつ、自分にカツをいれ、「フルマラソンはメンタル勝負!」と言い聞かせていた。実際、脚は重くなってはいたけれど、痛いというほどの箇所もなく、ちらっと時計をみると、6分30秒をきっていたので、あとは、もう時計はみずに、行けるところまで行こうと考えた。
そして、38km地点。なんと、徳島ラーメンのエイド。あと4㎞で、ラーメン食べろって!あぁ、徳島ラーメン食べたいけど、さすがに無理・・・このままゴールまで突っ走る気持ちがととのっていたし、完全に無視するしかなかった。
その後、40㎞すぎても、ペースがおちなかったので、ひたすら前の人を抜き、ついに、ゴールとなる競技場へ。
ゴール手前で、できれば、4時間44分44秒(グロスタイム)でフィニッシュしたいなと考えていたら、ゴールに置かれていたデジタル表示は、4時間41分あたりを示していた。ゴールの前で44分になるのを待ってたらアホかと思われるし、まあ、速かったのはよしとしよう!
そんなこんなで、ラップタイムは30㎞まではイーブン、その後だんだんスピードをあげて、40㎞前後が一番速かったという、みごと、ネガティブスプリットで完走。
オバサンとしては上出来の5回目のフルマラソン。徳島ラーメンに悔いは残るけどね。