院長の「JoJoブログ」

ツール・ド・しものせき

2017-05-22 19:39:02投稿

全国的に夏の天気だった昨日、山口県内の自転車イベントとしては最も人気のある、ツール・ド・しものせき2017に参加した。
今回で11回目のこの大会、毎回、ちょっとずつ変更点があるが、今年は、ロングとショートの2コースの設定。ロングは130㎞で、私にはどう考えても無謀な距離と思われるため、46㎞のショートに参加。ホントは、その中間のミドルがあればいいのになと思ってるんだけど・・・

朝6時前にマイバイクをマイカーにのっけて防府を出発。7時前に会場の下関北運動公園についたけれど、駐車場は満車で、離れた臨時駐車場へ。何も考えず、前の車について行ったら、なにやら車の数は減り、周囲は田んぼだらけの怪しい雰囲気。突然、前の車がUターンしたため、間違いだったのだと気付く。気を取り直して、1㎞位もどり、間違えたであろう曲がり角にもどって、別の方向へ。ちゃんと、臨時駐車場の案内の人が立っている交差点があるじゃん。
出だしからつまづいたものの、ようやく車をとめ、自転車をおろし、レースのできる恰好で、会場までサイクリング。自転車の大会だから、当然、自転車で会場まで向かうのだ。
一緒に参加する予定だった、サイクリング仲間を待ち、その後、スタート準備のため、スタートの列にバイクを置いておく。
そして、まずは、ロングコースのスタート。

ツール・ド・しものせきは、タイムを競うレースではなく、制限時間内にゆっくりゴールすればOKというサイクリング大会ではある。でも、私のような万年ビギナーライダーとしては、130kmの人たちはツワモノぞろいといった感じ。知り合いもいたので、しばらく、ロングの人たちのスタートのお見送り。
スタートは、自転車6台ずつ、15秒間隔で行われ、1分で24台しか出発できないので、全員がスタートするのに、約1時間。

芝生でごろごろ休んでようやく、ショートのスタート時間がやってきた。
会場について、約2時間半、陽射しも強くなり始め、ようやく、スタート!!
3㎞くらい田んぼの中をのどかに走っていくと、だんだん道が上り気味に。
「ここからしばらくのぼりが続くよ。」
仲間に声を掛けられ、少しずつ、ギアを軽くしていく。「しばらくって、どのくらいよ~」と思いながら、一番軽いギアになってからも、速度は落ちる一方。とにかく、ペダルをふむ、ふむ。前にいる人たちの速度もどんどん遅くなるが、間はあいていく。
「あと少しよ」「あそこのカーブで終わり」と声が聞こえ、そのカーブにたどり着いても、また、上り。
「終わりじゃないじゃん!」
ひたすら、一番軽いギアのまま上り続けても、頂上は見えず。途中、向こうから歩いて下りてくる係りの人が「あと1kmは上りますよ~」と声をかけてくれた。距離がわかると何とか頑張れるのも、不思議なもんだ・・・

時速8㎞まで落ちたものの、足をつくことなく、山を越え、下ってすぐに、エイドポイント。バナナ、イチゴ、ポン菓子など、内日の町の人たちの温かいおもてなしで元気をもらい、菊川方面へ。
 菊川までは、ほぼフラットで、菊川町役場のあたりで折り返し。沿道では、応援団がスティックをもって声をかけてくれ、緑が美しく、人と景色の優しさにつつまれたサイクリング。
走行距離34㎞位で、ふたたび、1時間前に訪れた内日エイドポイント。今度は、先ほどとちがって手作りのおにぎりがいっぱい。まだ昼前だけど、早朝からカロリー消費して、お腹は空っぽ。一つ食べても、まだまだなので、お礼を言って、二つ目もゲットしてペロリ。
エイドポイントをでると、いよいよ、”メインディッシュ”。最後の上り坂へ。
往路と復路で大体同じ道を通るため、往路で下った坂を上るわけだけど、今度は、距離は短く傾斜がきつい。坂が見えた時点で、徐々にギアを軽くするも、あっという間に残りのギアがなくなった。
「先に行って!」
後ろからついてきてくれていた仲間に声をかけ、自分には「絶対、足をつかないぞ」と言い聞かせて進んだ。仲間の背中は遠くなり、時速は6㎞。歩くよりはちょっとは速いかも・・・前に自転車はおらず、一人で坂をゆっくりゆっくり上っていくと、坂の頂上から数十メートルのあたりで、沿道の応援団の人たちが、「頑張れ、頑張れ、もうちょっと」と大きな声で励ましてくれる。ゼーゼーハーハー言いながら、「ありがとうございます」も声にならず、頭を下げるだけ。滴り落ちる汗を坂道にまき散らしながら、のぼるのぼる。頂上で仲間が止まって待ってくれているのも見え、なんとか足をつかず、坂道終了。

3時間程度のツール・ド・しのもせき。
今まで出場した大会の中で、応援の人たち、ボランティアの人たちの温かさが一番うれしい大会だった。
あー、もうちっとまともに坂を上れるようになりたい・・・