院長の「JoJoブログ」

師走

2017-12-03 17:19:40投稿

 師も走るほど忙しいから師走というのだそう。
四季のはっきりした日本に暮らす私たちには、二十四節気とか、年末年始とか、他の国とはちがう、日本人にしかわからない風情というか、季節感というか、そういうものを昔から大事にしてきた歴史がある。平成生まれの若者たちにとっては、正月よりクリスマス、除夜の鐘より、カウントダウンのほうがなじみやすいだろうし、年賀状やおせち料理など、昔からの習わしは、かなり少なくなったとは思うけれど、何だか12月になると、老若男女問わず「忙しい年の瀬」をイメージしてしまう気がする。

今日、気づくと、カレンダーが11月だったので、1枚めくったら、最後の1枚ということに気づき、とても切ない気分になった私。仕事的には、12月だから特に忙しいとか年末の締め行事とか存在しないし、忘年会と名の付くものに参加することもなく、ほかの月とほとんどかわらない。でも、もう、1年がおわるんだなあ、またひとつ歳をとるんだなあと、ざっとこの1年のできことが頭の中にうかんだ。
一番大きな出来事は、クリニック開院10周年。10周年行事や、新しい機械の導入、新しいスタッフの採用など、10年間で一番色々あった1年だったと思う。
趣味(?)では、2年半ぶりのフルマラソンや、初めての自転車レースなど、ちょっと楽しいこともあったけれど、この5年間では、一番運動量は少なかった感が否めず、満足感はなし。
決して充実感はないけれど、それでも、毎日患者さんが来てくれて、経営が成り立ち、病気やケガで休むことなく仕事ができたことに感謝するしかない。家族も今のところ元気で、看護や介護の必要がないことだけでもありがたいと思うしかないと、カレンダーを見つめて自分に言い聞かせる。

とりあえず、12月恒例行事としては、萩城下町マラソンの参加だけが決まっているだけで、特別な予定はないのだけれど、クリニックに訪れる、業者さんが、カレンダーを持ってきてくれ、年末のご挨拶とか、「12月でお忙しいのにすみません。」と繰り返しいわれるので、やっぱり医師も走らないといけないなと思う師走の始まりである。