院長の「JoJoブログ」
雪国
2018-01-14 15:54:21投稿
この週末、4年ぶりにスキーに行ってきた。
場所は広島県北広島町。スキー場が何件もある中国地方では有数の豪雪地域だ。
そうはいっても、北国ではないので、雪不足で営業できなくなることも多く、先週までは、雨が降ったりしてコンディションは悪く、閉鎖されていたとのこと。スキー場の関係者の方たちは雪乞いをしていたそうなのだけど、5日前くらいから、この冬1番の寒波襲来で、4日間くらいであっという間に1mを超える積雪。ニュースでも、いつもトップは雪関連のことが続いている。
雪不足の心配はなさそうだったけれど、高速道路では、広い地域で、冬タイヤ装着規制が出され、無事に着けるのかなと心配しながらの出発。年末にプライベートの忘年会で、ひょんなことからスキーに行こうという話になって、仲間の都合がつくのがこの日だっただけで、雪とは無関係に日程は決まっていたため、とりあえず距離的には遠回りだけど、雪の少ない山陽道経由で向かった。
山口県内は、まったく雪はなく、このまま晴れるといいねといいながら、東へ車を走らせていると、広島県内にはいったころから、空の色が変わってきた。北側に目を向けると、山が灰色の雲に覆われている。結構雪降ってそうだなぁ~
広島北JCから、北へ向かい、冬タイヤ規制区域に入ったころには、あたりは完全に雪景色。加計スマートインターから高速をおり、約30㎞の道のりを進んでいった。加計のあたりも雪は多かったけれど、幹線道路は除雪がしてあり、まだ一部アスファルトは見えていた。数キロ走ったあたりからは、路面が見えることもなくなり、両サイドに除雪された雪の壁で、道路幅が狭くなってきた。雪道に慣れた知人が運転をしてくれていたので、あまり心配はなかったけれど、高速おりてから2時間ちかくかけ、ようやくスキー場に到着。
その間、何度か除雪車に出会い、住民の方が家の周りの雪かきをしている姿も見かけた。道路は除雪だけでなく、圧雪して、路肩もまっすぐに雪の壁面を作って整備してあり、道路を管理している人たちの仕事に関心しながらの行程だった。真っ白な壁で、道路幅がわからなくならないよう、10mおきくらいに、棒がたててあるのだが、すべて雪にうまって、上数十㎝のみ顔を出している状態。でもそれがないと、どこが道なのか、交差点なのか、360度白いので、区別がつかない。信号機や道路標識も雪に覆われて見えなくなっている部分も多く、こんな雪の中での生活は大変だなぁのひとこと。
アメリカで暮らした2年間を除いては、人生のすべてを瀬戸内で生きてきた自分にとって、雪が積もる事は、そんなに経験することはないので、雪国の人たちが雪かきにおわれる姿をTVで見るたび、申し訳ない気持ちになってしまう。
結局、スキー場では、ついてから帰るまでの約5時間、1秒たりとも、雪はやむことなく、時に吹雪いて前が見えなくなり、視界が10m以下のいわゆるホワイトアウトのような状態になることもあるほどで、スキーをしに行ったというよりも、雪を見に行ったというのが正直なところ。当然、ゲレンデは新雪のふかふかなので、スキー上級者には、よかったのかもしれないけど、万年初心者の私にとっては、ずぼっとはまってしまって板をとられることもあり、最初から最後まで、傾斜の緩い初心者コースでゆっくり滑るだけで終わった。なんせ、第一目標は、怪我をしないことだし、スキーがうまくなる必要もないので、こけずにリフトにのって、降りてこれればOK。それなりには楽しめたかなというところ。
一番の収穫は帰りに立ち寄った温泉で、雪の積もった露店風呂に入れたこと。氷点下の中、雪におおわれた温泉につかる。これはもう、本当にサイコ―!!