院長の「JoJoブログ」
鏡
2018-02-01 11:41:10投稿
便利グッズを特集したテレビ番組の中で、老眼のおばさんが化粧をするために開発された片目だけの変なメガネを見たことがある。鏡に近づいてもよく見えないし、メガネをするとアイメイクはできないしという不便さを解消する画期的なグッズという売りだった。
若干、その気持ちがわかるとはいえ、そこまでの老眼ではないし、そのグッズできれいに化粧ができるとも思えず、「あんなもん使うようになったら終わりだな・・・」と思っていたのが数年前。
その後、自分の老眼も少しずつ進み、時々不便を感じることはあったが、まあ、化粧はそれなりにしていた去年、学会出張先で泊まったホテルに置いてあった鏡。
バスルームとは別に、ホテルの部屋の机の上に鏡が置いてあることはよくあることだけど、その鏡は裏と表があり、片方が拡大鏡になっていた。何倍の拡大かはわからないけれど、のぞいてみると、思わず、「ぎゃっ」
毛穴が一つ一つ数えられるくらいにはっきりわかり、あるとは思っていなかった部分の小じわが何本も見える。「見なきゃよかった・・・」
それからしばらく経ち、化粧をするたびに、やっぱり、現実をきちんと把握する必要があるなと思うようになってきた。”知らぬが仏”とか”臭いものにふた”とか”見て見ぬふり”とかいろいろ考えはするものの、老眼と同様、肌の老化の実態もしっかり受け入れて生きていかなきゃ・・・
ということで、機会があれば、拡大鏡を買おうと思っていた。そこで、年末年始の休み中に、都会にはどこにでもあるけれど、山口県内にはない東急ハンズに行った時、ついに、拡大鏡を二つも購入。倍率は5倍の卓上型と、7倍の持ち歩き用のコンパクトタイプ。
買ってはみたものの、これまた、その鏡をのぞいて見る勇気はないまま、1カ月が経過。やっぱり、いやなことから逃げている自分がいた。
だけど、せっかく買ったんだから使わなきゃだめだと、日々思ってはいた。年明けに”今年の抱負”を公言することもないまま正月がおわってしまったので、2月になるのを機に、今年やるべきこと、目標をいろいろと決めることにした。
その一つ、拡大鏡を毎日使う。
今日から2月、気分を新たに、自分の決めたことに取り組んでいこうと思う。