院長の「JoJoブログ」
道路工事
2018-09-16 23:04:14投稿
当院は、2階建てのビルの一室にあり、2階の東側を借りている。
私が1日のほとんどを過ごしている診察室は、東の端にあり、水道の蛇口が東の窓際にある。患者さんの体に直接触れる仕事なので、1日に20回以上は手を洗うため、水を流すわずかな時間、窓の外を眺めては、その日の天気や道行く人々の様子を見るのが、瞬間癒しとなっている。
同じことを12年も続けていて、それほど窓の外に何かあるわけではないけれど、そうは言っても、日々、いろいろちょっとした変化はあるものだ。
狭い道路をはさんだ、クリニックビルの向かい側は、ショッピングモールの店員さん用の駐車場になっており、何十台かの車がとまっている。毎日みていると、ホンダの赤い車がここ、青い軽四はここ、と大体車の位置もいつのまにか覚えていて、今日は、あの車いないなあなど、どうでもいいことを思っていたりする。
その向かいの駐車場を削って、道路幅を広くしますので、ご迷惑をおかけしますという連絡があったのが、今年の5月。夏いっぱいかかるということだったので、どんな工事になるのやらと、これまた、毎日、工事現場を眺めることになった私。
初めは、駐車場の端のフェンスを外して、そのフェンスの土台となっているコンクリートを壊すという作業で、当院のビルが揺れるような振動が何度もあり、「ホントにご迷惑」状態だった。そのあともアスファルトを削って、側溝を作るという大掛かりな作業で、朝は壊す人、昼はコンクリを流す人、てな具合で、色々なタイプの作業車がきて、そのたびに違う会社(多分)の作業員が送り込まれていた。駐車場で、車の出入りがあるため、工事作業員だけでなく、車誘導の警備員さんもずっといて、たまに女性の姿もあった。
気の毒だったのは、梅雨明けてからの猛暑。息をするだけで、汗がでるような毎日が続く中、当然、工事は続行されていた。少しでも涼しい時間にということで、朝7時過ぎから作業が始まった日もあったけれど、昼の日中もいつも誰かが何かをしており、見るたびに熱中症にならないでねと、冷房の効いた中から届かない声をかけていた。
そのころ、見て思わず、口元が緩んでしまったのは、警備員さんだけがかぶっていたヘルメット。普通のヘルメットに、麦わら(と思われる)日よけがつけてあったのだ。おそらく、ドーナツ型のわっかをヘルメットに装着していると思われ、顔に直射日光が当たらないのは絶対おすすめと思った。ただ、警備の人だけ、つばをつけていて、作業の人はつばなしの普通のヘルメットだった。みんなつばつければいいのにと思ったが、作業には少し邪魔になるのかもしれないし、警備の会社と工事の会社は別なのかもしれないし・・・など、勝手に色々考える毎日。
そんな猛暑もほぼ終わって、9月になっても、工事はまだ続いている。数日前の工事では、何故か、出来上がった駐車場の新しいコンクリートの土台に立っていたポールを金づちでカンカンやっていた。何してるんだろうと思うと、次は、ゴルフ場のホールのカップを抜くが如く、コンクリートに穴をあけて、円柱状に抜き取る作業。なんと、初めに立てたポールは間違っていたみたいで、抜いて、別の場所に埋める作業だったのだ。何でそんなことを間違うのかしらん?たてたあとに困ったことがあったのかな?
工事のせいで、道路が狭く、車で走るには不便なまますでに3か月がすぎ、早く工事は終わってほしいのだけど、日々のわずかな暇つぶし(?)タイムがなくなるのもちょっぴり寂しいかなと感じつつ、まだ終わらない現場を眺める毎日が続いている。