院長の「JoJoブログ」

不思議な1日

2018-12-24 19:04:17投稿

 クリスマス休暇、兵庫県のたつの市と相生市に、親戚の法要があって出かけてきた。
相生は嫁ぎ先の本籍地でもあるので、何度か行ったことがあるけれど、その隣のたつの市というのは初めて。
特に何か有名な特産物があるわけでもなく、産業が盛んでもない、田舎街だということだったので、何かの期待をしたつもりはないけれど、ただ、初めての場所なので、どんなところなのかなという少しワクワクした気分がなかったといえばウソになる。

相生は、新幹線の駅があるけれど、「こだま」しかとまらない。
岡山駅でのぞみをおり、こだまにのりかえるため、ホームで待っていると、そこには、キティちゃんで全身をラッピングされたピンクの新幹線が。なにこれ?と思っていると、その車両こそが、のりかえるべきこだま号だった。
こんな新幹線があるんだ・・・と少し照れくさいような感覚で中に乗り込むと、壁から、座席から、ドアにいたるまで、あちこちキティちゃんだらけ。JRもよくやるねぇ。小さい女の子はよろこぶのかなぁと思いながら、席に着く。動き始めて車内をながめつつ、岡山から一駅なので、まあ、キティちゃんでも悪かないかと思っていると、歳のころは50代後半かなと思われる二人組のおばさんたちが、カメラを持って、通路を歩いてきた。そして、車内のキティちゃんマークを見つけるとカシャカシャとシャッターを切ったのだ。よくみると、持っているかばんもキティちゃん。私は何のことかわからなかったけれど、連れ合いによると、あーゆーキティちゃんオタクのおばさんというのは、結構いるらしいとのこと。はあ?キティちゃんおばさん?わざわざ新幹線に乗って、席につくでもなく、全車両の写真を撮って帰るのが目的らしい。世の中、色んな人がいるもんですねぇ。
ちなみに、ハローキティ新幹線について、あとで調べてみると、JR西日本が地域活性化のために期間限定で走らせているこだま号で、結構夏には話題になっていたらしい。

一駅は、あっという間にすぎ、キティちゃんとお別れして、相生駅に着いた。そこからは、親戚の車で、たつの市へ。相生駅から北東方面に数キロ進んだとところが、目的地。全く初めての場所なんだけど、車窓から見える景色になんだか見覚えがある感じ。決して、過去に来たことがあるはずもないのだが、単に、山があって、田畑が続き、所々に家があってという田舎道のため、山口県に長く住んでいて、あまりにもなじみのある風景なのだ。防府周辺で言えば、徳地のあたりとほぼ同じような感じなかぁ。
たつの市のお寺で法要が済んだあとは、食事のため、バスで、新舞子というところに移動。舞子って神戸市だけど…と思っていたら、たつの市が合併する前の兵庫県揖保郡の御津町新舞子という場所らしい。これまた、信号がほとんどない、見慣れたような道をガタゴトと進み、瀬戸内海の見えるところまでたどり着いた。夏は海水浴ができる場所とのこと。う~ん、兵庫県も姫路よりも西は、田舎なんだなぁ。

なんだか今回の旅は、変わったおばさんと初めてなのにみなれた景色を味わうという一日となった。普段、学会などで都会に出かけることばかりの自分としては、新山口駅に帰ってくると、いつもは、田舎にかえってきたなあと感じるのに、今回は、なんだかちょっぴり都会に帰ってきたぞという気分になった不思議な日だった。