院長の「JoJoブログ」
JAL向津具ダブルマラソン
2019-06-10 23:15:11投稿
梅雨入り前の爽やかな日曜日、「第3回JAL向津具ダブルマラソン」に参加した。
大会のことはさておき、まずは、「向津具」という漢字を普通に読める人がどのくらいいるのだろうか?山口県人なら読める人は結構いるのかもしれないけれど、山口県民になって30年以上にもなる私は、これが、本州の西の果ての半島の名前で、”むかつく”と読むなんて、全く知らなかった。
そもそも、山口県の北西部には、普通に読めない地名が目白押し。
「日置」はまだ”ひおき”がなまって”へき”になったんだろうなと想像もつくれど、「特牛」にいたっては、どうやって”こっとい”と読むのだろう。色々と説はあるようで、牡牛のことをこう呼んだとか調べると面白いんだけど、まあ、地名のことを文句いっても仕方ないので、この辺でやめておく。
本題にもどって、今回の大会の謎第2弾。なぜ、天下のJALが主催なのか。これも色々と噂があるのでここではスキップするとして、どんな大会かというと、要するにマラソン大会。それも、ただのマラソンではなく、メインディッシュは、ダブルマラソン。何がダブルかというと、フルマラソンのダブルの距離ということで、なんと42.195の倍、84.39kmを走る超過酷なレースなのだ。しかも、CNNで有名になったあの元乃隅稲成神社がふくまれるなど、絶景ポイント満載のコースなんだけど、その分、アップダウンのオンパレード。本州のはてを眺める千畳敷にむかうその道は、劇坂といわれ、ダブルマラソンの部に参加する人たちは、変人か化け物でまあ普通じゃない人たちばかり。
劇坂コースは満載だけど、もう少しまともな人たちが参加する、シングルマラソン(坂だらけの42.195㎞)の部、そして、普通の人たちが参加する、棚田ウォークの部(決して走ることは許されない坂だらけの30㎞)と計3部門あり、普通の私は、当然、ウォークの部に参加した。
本当は、昨年もエントリーしていたんだけど、事情があってDNSだったので、今年こそはと、張り切ってスタート。ウォークの部ということで、走ると注意されるため、30㎞の間、1歩も走らず、歩きとおした6時間半。
フルマラソンに比べれば、どうってことないと思っていたけれど、上りの劇坂は自分にとっては過酷ではなかった分、何キロも続く下りの劇坂は完全に脚にきて、23㎞過ぎてからは、そばを走って追い越していく、ダブルマラソンの人たちを眺めつつ、「やっぱ、あの人たちは普通じゃないや」とトボトボただひたすら山から海辺に降りて行く感じだった。
ウォークの部では、ちょうど中間地点にあたる千畳敷のエイドは、昼食が用意され、おにぎり、おでん、カレーライスなどがふるまわれ、JALのCAさん(多分)たちが笑顔でジュースを配ってくれるなど、おじさま方に人気の大会である理由もよくわかった。給水箇所のボランティアの人たちも、みんな笑顔で接して下さり、これが田舎の大会のいいところだよなぁと実感。
何より、天気がよく、予想したほどの暑さもなく、絶景続きの過酷なウォーキングは、ちょっと脚にはこたえたけれど、来年も出ていいかなと思える素敵な大会だった。