院長の「JoJoブログ」

花火大会

2019-07-28 23:32:56投稿

7月の最終土曜日、全国的にも花火大会が数多く開かれたこの日、山口県民になって初めて、山口市内を流れる椹野川の花火大会に出かけてきた。

前日から、台風の接近で、隅田川の花火大会がどうなるかわからないとニュースでしきりに伝えられ、午前中の段階で雨が降って途中中止になるかもしれないけれど、何とか予定通りに行われることになったと報道あり。隅田川の花火は、テレビでしか見たことがないけれど、およそ2万発が打ち上げられる、全国的にも大きな大会で、訪れる人は50万人ともいわれる、田舎者にとっては想像を絶する規模の都会の夏の風物詩。
いつかは行ってみたいと思いながら、地元の大会ですら、ほとんど行ったことがないので、今回は、ランニング仲間に誘われて、小郡まで電車で出かけることにした。

関東と違って、ほぼ天気の心配はなく、夜7時に知人と会場で待ち合わせていたので、新山口6時38分着の山陽本線に乗っていけば、予定通りで問題ないよなと思い、防府駅まで歩いて行っった。
列車の発車時刻まで7~8分あったので、切符を買う時間も余裕であると思っていたところ、駅についてびっくり。なんと券売機の前には、20人くらいが列を作っていた。
「えっ。これ、みんな花火に行く人?この駅にこんなに人がいるの見たことないわ…」
花火大会というものは、人が多いものという認識はあったけれど、なんせ10年以上はそんなものに出かけたことがなかったし、防府駅から電車に乗る人がこんなに多いなんて、考えてもいなかった。しかも、列に並んでいる人たちは、はっきり言って、自分の息子の世代と見受けられる若者ばかり。
「そうだよな。花火大会って若い人しか行かないよねぇ。こんなおばさんは場違いだなぁ」と、いささか、切符を買うのが間に合うかどうかのあせりとともに、下向きの気分。

ギリギリセーフで、切符をゲットし、電車に飛び乗り、新山口に到着後、約1.4㎞の道のりをスタスタと歩いた。日々のノルマにしている歩数計の数値がどんどん増えていくのを感じつつ、予定通りに会場につき、仲間に会ってほっと一安心。先に見物の場所取りをしてくれていたようで、結構な特等席に陣取り、打ち上げまでの間、持ち寄った晩御飯をつついて、遠足気分。
初めて来てみたら、予想以上に人は多く、夜店もたくさん出ていて、結構なお祭りであることが判明。暗くなるまでは、小郡町民たちによる盆踊り大会があって、大賑わい。
「こんなお祭りがあるなんて、知らなかったなぁ」

DSC_0945.JPG (160 KB)

盆踊り会場の向こう岸の土手に、仕掛け花火があがるのだと聞き、楽しみにしながら、暗くなるのをまつこと1時間。大会スポンサーの名前の発表が何分間にもわたって放送された後、いよいよ、会場の電燈が消され、打ち上げスタート。
川岸の土手の低い位置から真っ白な煙と火が流れ落ちる「ナイアガラの滝」と呼ばれる仕掛け花火は、現場の特等席でなければ見られなかったので、ちょっと感動。

DSC_0970.JPG (130 KB)

あとは、どこの花火大会でもよく見られるタイプのものだったけれど、ドーンドーンと音と光が同時に伝わるのは、近くでみる醍醐味。

よく言われることだけど、花火師と呼ばれる人たちは、この一瞬にすべてをかけていて、本当にはかないんだけど、ぱっと咲いてぱっと散る感動を作り出してくれている、
40分程度の短い時間、夜空の彩を眺めながら、あー、これって平和なんだよなぁ。こうして上を向いて眺めていられる時間をありがたいと思わなくちゃなぁと、しばし、心静かな気分にさせられた。
本当に、久々に現地まで行ってみた花火だったけれど、仲間と一緒に過ごせる時間があること自体も贅沢そのもの。来年もまた、来るかなぁ。

DSC_0950.JPG (95 KB)