院長の「JoJoブログ」
恐竜王国
2019-11-11 22:08:15投稿
先週、毎年参加している、日本乳癌検診学会に出席するため、福井市に行ってきた。
福井県にきちんと足を踏み入れたのは、おそらく生まれて初めてのような気がしていて、福井といえば、越前ガニだよなぁというくらいの気持ちで福井駅におりたった。
往路途中で、同伴のスタッフが、「福井は恐竜が有名らしいですよ」と言っていたので、「恐竜?」と思いつつ、改札をでたところ、いきなり恐竜が座っていた。
学会では、未来の乳がん検診についてのいろいろな話題があったけれど、特別講演は、なんと恐竜のおなはし。講師は、福井で恐竜を発掘して研究をされているその道のスペシャリストで恐竜博物館を作り上げた人だ。乳がん検診とは何の関係もないけれど、福井の恐竜を知ってほしいという学会会長の気持ちの表れなんだと理解。
恐竜だけでなく、いわゆる考古学と呼ばれる分野は、私の解釈では、発掘というとてもじゃないけど、気の遠くなるような作業をし、それを解析していく学問だ。化石がみつかったからといって、それが何の役に立つのか、収入源になるのかなど、ま、素人は考えるわけでありますが、好きな人は好きなんだなあということが、今回の講演でよくわかった。実際、何億年も前の地球上のここで、こんな生き物が、こんな生活をしていたんだと考えるとワクワク感がたまらないという気持ちもわからなくもない。想像すると夢が広がるんだろうなと察しはつく。
でもでも、私をはじめ、地球上の99.99%以上の人は、発掘してみようとは思わないだろうし、恐竜のことを知っても、自分の生活には関係ないし・・・と思ってしまう。
ただ、福井市としては、町おこしのためと思うけれど、恐竜を観光の売り物にしようと、いろいろと考えているようだ。
なんせ、福井駅の壁は恐竜模様だし、駅前広場には、実物大の恐竜が3頭いて、なんと、この恐竜たち、時間おきに、動いて声をあげるというしろもの。いわゆる”映え”を狙っているのは見え見えだ。一応、私も、写真は撮らせていただきましたが・・・
そんなこんなで、ホンのちょっぴりだけれど、恐竜についての知識を手に入れた今回の学会。福井がカニだけでなく、恐竜王国だということを知ったことが、一番大きな収穫かもしれない。