院長の「JoJoブログ」
全日本卓球に思う
2020-01-19 23:50:42投稿
1週間にわたる全日本卓球選手権が終了した。
大本命の伊藤美誠、張本智和両選手が優勝を逃すという、ちょっと番狂わせが話題になったけれど、全日本で勝つことがいかに大変かということを、あらためて感じさせる大会になったなと思う。
ディープな卓球ファンとしては、昨年に引き続き、大阪開催ということもあり、2年連続で観戦しに行ってきた。個人的に知っている野田学園出身の選手たちが、大勢、活躍してくれて応援のしがいがある試合も多く、楽しませてもらった。
一つ一つの試合内容については、専門家にその解説をゆだねるけれど、一応、卓球をかじったことのある人間としてちょっぴり言わせてもらうと、もう、後ろに下がって、オールフォアで回転のあるドライブを引き合う派手な卓球は時代遅れで勝てなくなったんだなと痛感した。私が、一応、選手として試合に出ていた昭和の時代は、ペンホルダーが主流で、前陣でポンポン打つのは、男子では2流だった。けれど、そのころとは、ルールも、用具もかなり変わってきて、打球点の速い選手が強いんだなと、それが令和の卓球なんだなというのがよくわかった気がした。
卓球の人気も、福原愛ちゃんの活躍を契機に、だんだん高まってきて、今では、中高生の部活動の人数は、4番目に多い競技らしい。オリンピックでメダルを取ったことでもどんどん卓球人口がふえ、この数年で日本卓球協会登録選手数は右肩上がりなんだとか。昭和の時代から卓球好きの私としては、嬉しい限りだけれど、今回の全日本で思ったのは、ホント、卓球好きな人は好きなんだなということ。
そもそも、全日本の試合をわざわざ見に行く人たちは卓球好きに決まっているわけで、会場で私の隣に座ったおじさん(推定年齢63歳)は、なんと、トーナメント表を手書きで写してきていた。印刷されているものをみながら、別の紙に、スコアだけでなく、その試合の要点(例:ナックルカットがきいていたetc.)や、感想?などを書き込んでいるのにはびっくり。印刷されているほうのトーナメント表にもしっかり勝った試合に赤線がひかれ、所々に、「激闘」などと赤字で書いてあった。
このおじさん、どんだけ好きなん?
そして、また、他のおじさん(推定年齢68歳)は、私が野田学園出身の選手を応援していると、「私は、山形から来ていて、東北の選手を応援しますんで、すみませんね」とのこと。聞いたところによると、毎年全日本は見に来ていて、今回も泊まり込みで4日連続観戦らしい。選手の家族、知り合いでもなく、単純に卓球好きというだけで、山形からきているようで、このおじさん、どんだけ好きなん?そんだけお金かけるんやなぁ。生きがいなんだろうなぁ。
オリンピックイヤーの今年。これまで注目されていなかった競技でも、メダルをとれば、注目されるのは間違いないけれど、逆に、成績悪いと、取り上げられないので、これまで以上に卓球人気を押し上げるためにも、男女それぞれ3人の卓球オリンピアンに期待したい。