院長の「JoJoブログ」

医療小説

2020-02-19 21:51:01投稿

「わたし、失敗しないので」で人気になった”ドクターX”をはじめ、この数年、医療系のドラマがとても多い気がする。と言っても、わたし、ドラマ見ないので、あまり内容を知らないのだが、病院を舞台にすると大衆受けするストーリーがつくりやすいのかもしれない。

医療ものに限らず、ドラマや映画といったフィクション動画にあまり興味がない私だが、医者が書いた医療系小説は、何故かついつい読んでしまう。著者が医者だと、何となく同業者として気になるという点と、大昔、医者兼作家を夢見ていた自分にいまだ未練があるという点と、小説の内容が、結構自分の医者としての体験で”あるある”シーンがよく登場する点などがその理由である。
小説ではなく、医者が書いたエッセイも結構これまで読んできたけれど、エッセイの場合は、著者の意見が押し付けられているものが多く、共感できる場合は、後味が良いけれど、何これ、自慢話で終わってんじゃん的なのも多いので、それならいっそワクワク感のある小説のほうが面白い気がするのだ。
10年くらい前は、のちにドラマ化された、海堂尊の「バチスタの栄光」を読み、海堂氏のものは、次々に読んでいったけれど、そのうち飽きてきた。

そして、最近はまっているのが、久坂部羊の小説だ。
彼は、医者としては、麻酔科、外科、在宅医療と、臨床経験豊富で、しかも、厚労省の役人経験もあるという少し変わった経歴の方の様で、その作品は、推理小説もどきのものが多く、色んな医者が登場人物に出てくるのが半分現実ぽいので面白い。
10年前と違うのは、読んでいるのが、Kindleなので、ワンクリックで次から次へと同じ著者のものが買える感じになってしまい、しばらくマイブームが終わりそうにないのだ。出世しか興味がない医者、人間味あふれる医者、失敗ばかりする医者などが登場、そして、少子高齢化問題に対する著者の思いが、結構小説の中で感じられるので、もう少し続けて読みたいなと思っている。
電子書籍になると、クリックしだすと何冊買ってしまったのかわからなくなるのが、よくない点なんだけれど、現時点で、スマホのマイライブラリーを見ると、”未読”となっているものがとりあえず4冊はあるので、2月中は新しく買わないぞと決めて、夜な夜なKindleリーダーを広げて眠りにつく花粉の季節なのである。