院長の「JoJoブログ」
山歩き
2020-05-25 18:34:00投稿
山口県では緊急事態宣言も解除されたし、天気もいいし、遠くにでかけるのは無理だし、ということで、週末に、近くの山歩きをすることにした。
登山というほど、大それたものはできず、トレイルランニングで頑張るのは、怪我のもとなので、これまで数回登ったことのある近場の低めの山を選択。山口市秋穂二島の大海山に出かけると決めて、朝出発した。大海山の登山口は、自宅からは車で20分ほどのところにある、千坊川砂防公園だ。防府ー阿知須方面を東西に走る南部海岸道路沿いに、公園入口の標識があり、そこから田んぼのあぜ道のような(というかそのもの)、対向車が来たら、バックしないといけないほど細い道を1.5㎞ほど走った先に、キャンプ場を兼ねた公園はある。これまで何度か来ているけれど、いつも閑散としていて、駐車場に登山客の車がぽつりぽつりと停まっている景色しか覚えがない。だけど、今回は、なんと駐車場が満車。キャンプ場に、テントが張られているのも初めて見た。
みんな、屋内の楽しみは不安だから、田舎のアウトドアにやって来るんだろうな・・・と勝手に解釈。ってゆーか、今まで自分が来たのは、いつも寒い時期だったから人が少なかっただけで、意外とここは人気スポットなのかもと思いながら、ぐるっとまわり、何とか駐車スペースをみつけて、車を停め、トレッキングシューズに履き替えてから、「自然散策コース」と表示された道を歩いて行った。
最後に来たのがいつだったか記憶にないけれど、2年以内には来ているはず。だけど、これまでは、いつも山道をよく知っている人について行くだけだったので、〇〇コースがどこを通るんだか、さっぱり。
「自然散策コース」というくらいだから、きっと緩やかなコースをまわり、頂上まではつながっていないのかもと思いながら、坂道を登っていく。二人横に並んで歩ける幅はないけれど、きちんと登山道として道が整っているトレイルなので、これなら迷子になって遭難することはなさそうだなと進んでいった。さらに登っていくと、少し岩場もあって、いわゆる遊歩道の散策コースという感じは全くなし。散策コースってどーゆー意味?これで、頂上にたどり着けなかったら、何が散策なんだかわかりゃしない。でも、ここってたぶん、前に来た時、通ってるよなぁ、それなら、1時間くらいで展望スポットにつくはずだけどなぁ、とだんだん不安になりながら、気づくとかなり高いところまで登ってきていた。登山客とすれ違うこともなく、結構急な坂で、木々にロープが張られて、ロープを持って登るような険しいところも過ぎていった。周囲は深い森で、なかなか遠くの景色が見える気配がないなと思った頃、わずかに人の声が聞こえてきた。「人の声がする!きっと展望スペースに集まってる人の声だ!」
少し気持ちが明るくなり、トレイルも平たんになったあたりで、登山道の分岐点があり、小さな看板が出ていた。矢印が3方向にあり、亀尾山展望台とある。ようやく、何度か来たことがある記憶に間違いがないことを確信。人の声が大きくなり、ついに、瀬戸内海を一望できる頂上に到着。
頂上には、10人くらいの登山客の人々がくつろいでいた。ぱっとみて、自分が最年少であることがわかるメンバー。”亀尾山 山頂”という札をみて、私が「ここが亀尾山なんだ…」とつぶやくと、亀尾山が山の名前で、大海地区にあるので、通称大海山と呼ばれているということを、頂上でお茶を飲んでいた人が教えてくれた。
5月の晴れた空と海。登山をする人は”そこに山があるから”山に行く。
すべては、頂上で景色を見るため。
この景色に、気持ちよいと感じない人間はいないよな・・・