院長の「JoJoブログ」

備えあれば

2020-09-07 23:43:02投稿

かつて経験したことのないほどのという「前評判」だった強い台風10号が去っていった。
結局、予報されたほどまでの強さにはならなかったものの、防府市内は広範囲に停電という被害を受けてしまった。九州では甚大な被害も出ているので、これくらいですんでよかったといっていいのか悪いのか、何とも言えないけれど、一つの経験にはなった。

台風9号のあと、10号の方が心配と、ずっとニュースで言われ続けており、金曜日の段階で、月曜日は休診にすることを決定。予約していただいていた患者さんにお断りの連絡をした。最接近は月曜の朝ということで、土曜日は診療があるし、日曜日の午前中に、自宅のほうは停電の備えをしておこうと自分の中では決めていた。
クリニックを開業して14年、これまで、雷の影響で、診療中の停電を2回経験しており、停電したら何が困るかは大体把握していたつもり。土曜日には、院内の医療機器で24時間まわっているサーバーの電源を落とす方法を確認したり、もし停電が長引いた時のことを考えて、火曜日に来られる予定の患者さんの連絡先をプリントアウトしたりと、それなりの準備は、スタッフがしてくれる。とにかく、オール電化の家庭と同じく、診療もオール電化なので、停電すれば何一つまわらない。あとは、待合室の熱帯魚の循環装置も気になるところだったけど、これは診療とは関係ないのでなるようになるさで終わり。
そして、日曜日。午後から雨が降り出す予報だったので、午前中に、自宅の倉庫から、キャンプ道具を引っ張り出してきた。今は成人している息子たちが幼かったころは、毎年夏になるとキャンプに出掛けていたので、一通りの道具はそろっているのだが、なんせ、10年以上使っていないものも多く、カビだらけ。とりあえず、停電の備えだけはしなきゃと、ありったけのランタンを出してみる。燃料は、乾電池のものと、カセットボンベのものをあわせて5つあった。ランタンを吊り下げる道具も忘れずに出しておく。あとは、懐中電灯いくつかと、ろうそくがあるので、何とか灯りは足りるかしらん?
そして、今度は、電池の確認。大きなランタンはなんと1度に単1の電池が8個必要。自宅内からかき集めた電池の総数をみると、単3は余裕だけれど、単2が全くなく、単1はいれたら残りはなし。やっぱ、単1と単2は買ってきておこう。そして、そこから、電池の買い出しに出かけた・・・
ホームセンター、電気店、百円ショップと、全部で6か所回ったけれど、単1は一つもなし。ほとんどの電池売り場の棚は空っぽだった。今年4月ごろのマスク売り場を彷彿とさせる景色。単3は、結構売っていたけれど、店の入り口に「単1電池は完売しました」と貼ってある。
結局、単2を何とか手に入れることができたけれど、店の人に聞くと、金曜日に電池売り場は行列ができていたとのこと。単1とか、停電の時以外は使うことはないよなぁ。みんな考えることは同じなんだなぁ。
仕方なく、帰宅。
我が家には、雨戸なんてないしと思っていたら、何と、ほとんどの部屋の窓にシャッターがついていることが判明。建てて18年になるが、そういえば、シャッターあったんだと、家人にいわれて、全部閉め、これで、備えは完了。
一晩中、風の音で眠れなかったけれど、幸い自宅は停電なし。クリニックは半日停電で、休診にしておいてよかったよかったと、今回の備えは、まあまあだったかなと思っている。
災害は、忘れたころにやってくる。
備えあれば憂いなし。
とりあえずは単1の電池を買いそろえておくことにしよう。