院長の「JoJoブログ」
2020年の最後に
2020-12-31 18:24:46投稿
今日で、コロナ一色だった2020年も終わり。
1年前にこんな1年を想像した人が世界中にいただろうか?
昨年の年末年始は、かねてから計画していたアメリカ旅行に行き、22年ぶりにボルチモア、ワシントンDCを訪ねて年を越した。大統領選挙の年になるホワイトハウスを眺め、そのすぐ近くにあるギフトショップに寄った時も、USAカラー一色で、トランプさんがまたつづくのかなぁと、何気なく土産物を眺めていたけれど、まさか、これほど分断が進んで、いまだ負けを認めていないトランプ大統領が史上最多得票を上回る票を獲得して負けるという、前代未聞の選挙になるなんてことも、想像出来なかった。
そして、今年は、防府市内で1週間を過ごす年末年始。毎年、帰省をするため、必ず年末か年始のいずれかは、県外で過ごしてきたけれど、移動しないのはいつ以来だろうか・・・
オリンピックイヤーの幕開けにウキウキする新年を迎えていたのに、3月以降は、県外に行くこともなく、大して楽しいことなく過ごしたこの1年。仕事を失った人や、逆に、人手が足らずに体力、気力も限界を超えて働いている人々に比べると、自分なんて、ほぼ通常通りの診療をこなすことができたのだから、嘆いたり、文句を言える立場にはない。かといって、自分の仕事を投げ出して、誰かの手伝いや行政への支援に出かけていくこともできず、気持ち的には、申し訳なく思ってしまうもあり、暗い年の瀬である。
人類の歴史は、感染症との戦いだということは、多くの専門家も言っているし、実際、その歴史が書かれた本も何冊か読んで、納得しているつもり。100年前のスペイン風邪以来、起こるべきして起こったウイルスの逆襲が東京オリンピックの年じゃなくてもよかったのにとは思う。
当たり前のことが当たり前でなくなった時に、初めて気づかされることもたくさんあったこの1年。COVID19が完全に”終息”するには、5年はかかるといわれているけれど、来年にはとりあえず"収束”して、オリンピックが無事開催されることを願わずにはいられない。