院長の「JoJoブログ」
衣替え
2021-06-06 23:41:06投稿
いつの間にか、6月に突入。
6月と言えば、衣替えの季節だ。そうはいっても、地球温暖化で、異常気象が続く昨今、今年の梅雨入りは異常に早かったり、5月から真夏日もあったりで、日々の気温の差も激しいので、なかなか季節感がない。
クールビズなんていう新語の存在しなかった頃には、6月1日が衣替えの日と決まっていて、6月になると、学生や事務員の制服が涼しそうになって、ちょっとしたワクワク気分を感じていたものだ。5月の暑い日でも汗かきかき、冬の制服で登校していたのも、今思えば、四季を大切にする日本の文化のひとつだったなあ…
そして、制服だけでなく、家庭でも、押し入れの夏物と、タンスの冬物を入れ替える年中行事。さらに、寝るときの布団も、冬布団から夏布団に変わって、夏の間は、押し入れがぎゅうぎゅうになっていたものだ。
そんな、昭和の時代ははるか遠い昔。20年前から住む、現在の自宅には、畳の部屋がないので、いわゆる押し入れはなく、納戸とウォークインクロゼットがその代わり。夏物も冬物もすべて同じところに入っている。衣替えなどというものは、存在せず、要するにテキトーに夏物も冬物も入り乱れて押し込んでいるのだ。布団にしても、上から順にとっていって、寒ければ1枚増やすし、暑ければ減らすのみ。
そんな風にいい加減にすごしていると、家族が別れて暮らすようになるにつれ、気づくといわゆる普通の掛布団が減っていて、私が掛布団を使うことがなくなっていた。何故か、毛布ばかりが残っている。ベッドで寝ているので、敷布団は使わないのだけれど、毛布は、薄いものから厚いもの、綿毛布に羊毛布まで何故か選り取りみどり、たくさんある。で、いつのころからか、私の就寝スタイルは、冬は毛布3枚、春と秋は2枚、夏は一番薄い綿毛布1枚と、布団ではなく毛布のみで1年を過ごす形に収まっていた。もちろん、布団が嫌いなわけでもないのだけれど、寝相だけは良い自分は、毛布3枚重ねても、朝までにバラバラになることがないので、特に困ることがないのだ。季節によって枚数を替える以外、入れ替えというものはないので、納戸にあるほかの寝具は何年も日の目を見ていないものもある。
本当は、衣替えの6月がやってくれば、寝具も入れ替えて、カバーを季節感のあるものにしたりするのが日本人らしいとは思いつつ、理系人間の私は、毎日の天気予報で、明日の朝の最低気温をチェックして、毛布の枚数を決める令和の梅雨を過ごしている。