院長の「JoJoブログ」
スーツ
2021-06-20 23:20:55投稿
今日、日本産科婦人科学会の山口県地方部会が、山口市で開催された。平成2年に山口大学産婦人科医局に所属してからこの地方部会というのは、色々と形式や開催方法などは変わってきたけれど、毎年6月に開催され、8割以上は参加している私。
と、学会の内容はさておき、これまで、地方学会にしても、全国学会にしても、発表者として参加するときだけでなく、参加するときは、大体、スーツを着ていくことにしている。平成2年に医師となったとき、医者の世界、特に、学会なんかで発表する人なんて、ほぼ100%男性で、学会場では、スーツにネクタイのおじさんしか見ることがなかったものだ。そんな中、数少ない女性医師の先輩から、男性は、スーツにネクタイだから、女性も病院以外の仕事では、スーツを着たほうがよいし、普段から白衣の下は、襟のある服で仕事をするようにとアドバイスされた。
その後、クールビズなどで、必ずしも男性がスーツにネクタイじゃなくてもよくなったし、女性の管理職も増え、社会進出も少しずつ進んできたし、ファッションに対する考えもかなり変わってきたしで、スーツの需要は減ってきたように思う。ニュース番組では、男性キャスターは、いまだ、スーツにネクタイ以外みないけど、女性キャスターの服装はかなりカジュアルなものも多く、それがいいのか悪いのか、議論の余地はあるけれど、ま、私が学会に参加するのに、何を着ようと誰も文句をいうことはないのは事実。
そういう意味では、無理にスーツを着なくてもいいのだけれど、じゃ、私って、いつスーツを着るの?ということになってしまうのだ。これから、就活があるわけでもなし、お偉いさんに会う機会もないし、クローゼットに眠っているスーツたちは、学会の時くらい、起こしておかないと、昏睡状態に陥ってしまう。
そうはいっても、コロナ前は、学会をはじめ、研究会、講演会、看護学校の講義など、それなりにクリニック外での仕事があったので、時々は、スーツを着ていたけれど、コロナ禍になってから、それらの仕事はすべてWEBとなり、スーツを着るチャンスはなくなった。
普段、自宅からクリニックまでの通勤は、車、時々ロードバイクという私にとって、通勤着というものはほぼ存在しない。何といっても、クリニックに朝1番に来て、診療用のユニフォームに着替え、スタッフ全員が帰った後に帰るので、帰りに用事があるとき以外、私服で誰にも会うことがないのだ。誰にも会わないとなると、毎日同じものを着ていても気にならない。1年中、下はジーンズ、上は冬はセーターやトレーナー、夏はTシャツ、しかも2~3枚を着回ししているだけ。さすがに下着は毎日替えるけれど、服は数日は同じもの。う~ん、絶対に1か月は同じものは着ないと決め、クローゼットが数十枚のブラウスであふれていた研修医のころが懐かしい。
というわけで、何年かぶりに本日着用いたしました麻のパンツスーツ。他にも、お眠りいただいているスーツたちを着る機会が、今年中に増えることを祈りつつ、夏用のスーツはまた昏々とお眠りいただくしかないのかな。いつまでも寝かしておくよりは、断捨離だよなと、クローゼットを眺めながら考える夏至前夜でした。