院長の「JoJoブログ」
秋にむけて
2021-08-21 23:11:35投稿
8月になり、オリンピックのテレビ観戦、そのあとは、雨、雨、雨で、6月、7月と好調だった、私のランニング回数が激減した。ま、私が月20回走ろうと、5回しか走るまいと、誰にも迷惑をかけるでもなく、誰からも褒めてもらえるでもなく、自己満足の世界でしかないのだが、スマホに記録された、ランニング歴をみると、若干気分が滅入ってた。
そんな、天候不良の合間をぬって、空いた時間に路面が乾いていたので、防府市の西側の田園地帯を久しぶりに走った。
コロナ禍になってから、ジムで走るのをやめ、田んぼの中を走ることが多くなったが、ここ1か月は、前述の通り、あまり走っていなかったので、田んぼを目の前でみていなかった。走り出して200mくらいの道路沿いの最初の田んぼの稲をみて、びっくり!「いつの間に、こんなに稲が伸びちゃったの?」
鮮やかなグリーンのとがった葉の高さが7~80㎝になっていた。もう、8月も終わりだもんなぁ、ちょっと見ない間に、こんなに育つもんなんだ。と、妙に感心。そのまま、走っていくと、右も左も田んぼの農道に入り、よく見ると、緑の穂がついている区画もある。さらに、きょろきょろ眺めつつ走ると、田んぼの区画毎に、稲の育ちが違うことに気づく。まだ、穂がはっきりしないもの、緑の穂がつきつつあるもの、穂が少し重くなって、少し首を垂れ始めたもの、そして、少し黄色を帯びてきているもの、結構、田んぼごとに違うのだ。もちろん、田植えをすべての田んぼで同じ日にしたわけではないのだから、植えた日の違いで育ちが違うのは、当たり前だけど、これだけ微妙に違うことを、これまでの人生で、考えたことも、実際に見たこともなかったので、走りながら、こんな小ちゃな新発見にちょっと嬉しくなった。農家の方に言えば、ちょっと冷たくあしらわれそうだけど、コロナ禍で都会に出かけられない、このご時世、こんなに近くで季節の移ろいを感じられるのは、田舎モンの特権だと思う。自然と、「実るほど頭が下がる稲穂かな」の句が頭に浮かび、1か月後には、順番に稲刈りが始まるんだなぁ、ここが1番かなぁなどと、黄色い田んぼを思いつつ走る。そこに、急に、バタバタバタッと羽の音がして、白鷺が、目の前から飛び立った。田んぼに白鷺がいる風景も、見慣れたものだけれど、稲の高さが高くなって、ぱっと見に鳥がいることがわかりにくくなっていた。「わー、びっくりしたぁ・・・脅かさないでよ」と飛び立った鷺に声をかける。
新型コロナウイルスに翻弄された2回目の夏が、そろそろ終わり。日が短くなり、暗くなったら走らないと決めている私にとって、田んぼを走れる時間帯は、今後減る一方だけど、この夏よりも感染者が増える日が来ないことを祈りながら、秋にむけてもう一走りしとかないと・・・