院長の「JoJoブログ」
建仁寺
2021-11-28 23:52:20投稿
2年ぶりの現地開催となった、日本乳癌検診学会に参加するため、京都に行ってきた。
京都は、仕事やプライベートで、2年前までは、1年に1-2回行っていたけれど、コロナ禍になってからは、当然行く機会はなかった。3年前には、清水寺にランニングで出かけたら、工事中で清水の舞台を見られなかったということを、このブログにも書いたと思う。
清水寺以外にも、京都には数えきれないほどのお寺があり、今回、新幹線を予約したネット画面で、追加のツアーなるものが目に入り、ちょうど紅葉のシーズンで、夜間ライトアップ特別拝観というのがあったので、学会の帰りに寄れそうなのを申し込んでみた。
お寺の名前は、建仁寺。京都最古の禅寺だ。
京都市の繁華街、四条からほど近く、紅葉のシーズンのみ、普段は17時までしか拝観できないところ、17:30~19:30の特別拝観が行われているという。密を避けるため、予約制で、一人2000円。学会の最後のセッションが16:30に終わるので、寄って帰っても、最終の新幹線で、山口に帰れることが判明したので、電子チケットをゲットしてから、当日に臨んだ。
なんせ一人で知らない場所に行くわけだから、とにかくスマホの情報がすべて。学会場の国際会館から地下鉄で烏丸御池へ、乗り換えて京阪三条へ。そこからは歩いて750mとあったので、頭の中の地図通りに、歩いていると、スムーズにたどり着いた。
結構、予定通りに17:20頃着いて、「ふむふむ、私もやるじゃん」と思ったものの、既に日は落ちていて、入り口を、探すもよくわからず。”建仁寺駐車場”という看板があったので、車が入れるところは、人も入っていいんでねーの?と思いつつ、駐車場を突っ切っていくうちに、何やら明るいほうから人の声が聞こえてきた。とにかく、人がいそうなところを目指して数十メートル歩くと、どうやら入り口に並ぶ人の列。よしよし、並んで待ってりゃいいんでしょ。
電子チケットをQRコードを読み取って確認するという、あまりやったことのない入場に少し手まどったものの、17:30になりお寺の中へ。てっきり、お庭の紅葉を見るのが目的と思いきや、入り口で、靴を脱がされ、建物の中へ。「えっ、紅葉見るんじゃなかったの・・・スリッパもないし、暖房も効いていないし、この冷たい床の間を歩き回るわけ・・・」まったく、下調べもしていなかったため、建物の中に入って、何しにきたんだろ・・・と思って、廊下を進んでいって、びっくり。
「すごい・・・きれい・・・」
中庭には色づいた木々、縁側からは、重要文化財の襖の広がり。さっきまでの「何しにきたんだろ」が、あっという間に「来てよかった・・・」
国宝の風神雷神の屏風は、本物は一般公開されていないけれど、精密に複製されたものが飾られていた。
庭と襖と屏風・・・を見るだけではあったのだけど、とても床が冷たくて寒かったのだけど、何も予習せずただ適当にゲットした特別拝観チケットだったのだけど・・・
京都の、日本の、伝統的な美しさを垣間見ることができて、充実した一人旅になった。