院長の「JoJoブログ」

椿祭り

2022-03-14 23:40:01投稿

この週末、萩の椿祭りが開催中というのを知って、出かけてみた。
萩と言えば、うん十年も前に、小学校の修学旅行で行った(広島市内の小学生の修学旅行は山口県が定番だった)のが、とても良い思い出として残っており、特に笠山は、何故かその中でも印象深かった記憶がある。山口県民になってから、萩には数えきれないほど行っているのに、笠山に行くと、小学生の時を思い出すのは不思議な気持ち。
笠山のふもとの明神池は、海水が入ってくる池として、海の魚が泳いでおり、観光の人気スポットだけれど、なかなか頂上まで上ることはないし、ましてや、椿群生林まで行くのは、ポピュラーなコースではない。「萩の椿祭り」という名称は、これまでにも耳にしたことがあったのだけれど、実際、萩のどこなのかは知らなかったので、今回、笠山であることを初めて知り、ちょっくら行ってみよっかと思い立ち、車を走らせた。明神池のそばに駐車場があるので、そこに車を停めて、ちょっと上ってみようと一人で歩き始めた。最近、山歩きもしてないし、坂道久しぶりだなぁと坂を上っていくと、流石にニットの上着では汗が出始めて、1枚脱いで手に持つことに。そろそろ着くかなぁと思っていると、おそらく、300mくらい歩いたところで、「椿群生林 1.8㎞」という立て看板を見つけた。
マジ!!この坂をあと1.8㎞!!そんなに遠かったの?
どう考えても、歩くよりは、車まで戻って、車で行ったほうが早いと気づき、上ってきた坂道を逆戻り。30分以上はロスしたなと思いつつ、今度は、車で山登り。対向車と離合するのもままならない細いくねくね道を行くと、ようやく、「椿祭り 駐車場」に到着。係のおじさんに、300円を払って駐車し、「遊歩道⇒」という看板をみつけ、そこからまた歩く。
椿祭りがどんなものか、群生林がどんなものか、まったく予備知識なく行ったものだから、まずは、その広さにびっくり。椿といえば、背の低い丸い木の印象だけど、群生林の椿は、ヤブツバキといって、背が高く、白樺並木のよう。よく、庭などに咲いているものは、園芸用に改良されたものや、ユキツバキと言う品種が多いみたいで、それらは低木、かたやヤブツバキは、高さ5-6mになるのが普通だそう。そのヤブツバキが、群生林全体で、なんと25000本も生えているということで、圧巻!
こんなに、いっぱい・・・DSC_2030.JPG (10.58 MB)
桜の木のように、花が枝いっぱいに咲き誇る感じではなく、葉っぱがメインの樹木なので、いわゆる「花見」という印象ではないけれど、その群生の景色は、まったく予想もしていなかったので、感動してしまった。「落ち椿」と言って、落ちた花を見るのもまた風情があってよいですねと、そういえば、先週、ローカル放送のアナウンサーが言ってたっけ・・・

お祭りについては、私が訪れた時間は、ほぼイベントは終わっていたので、あまり見るものもなかったけれど、公園内には、一部、樹を根元近くから切って、その切り株から新芽が出てきて、どのくらい再生されるかという実証実験が行われている一画があったり、潮の香りとともに椿と海のコラボを見られる展望スポットがあったり、背の低い椿も含めて、いろんな種類の椿が植えてあるコーナーがあったりなど、1時間以上飽きずに歩き回ることができた。
花の季節じゃなくても、夏には涼しく森林浴ができそうな気がするし、また来てみよう。
もし、これから行こうという人は、しっかり歩ける靴を履いていくのだけは、お忘れなく。