院長の「JoJoブログ」

棚田ウォーク

2022-06-13 23:57:13投稿

昨日、第6回JAL向津具ダブルマラソン大会に参加してきた。
ダブルマラソンというのは、文字通り、42.195kmのダブル 84.39kmを走るということなんだけど、フルマラソンよりも長い距離を走るなんて、私の辞書にはないので、当然、そんなものには参加せず、30kmの「棚田ウォークの部」にエントリーした。
3年まえにもエントリーして、そのことをこのブログにも書いたのだけれど、その後は、コロナ禍になって、2年連続で中止となり、今回は、私も3年ぶりだけど、大会自体が3年ぶり。

本州の北西部の果てを走るこの大会、何といっても魅力は景色の良さと、アップダウンの過酷な坂道。普通のマラソンコースの倍は体力を消耗すると、普通の市民ランナーなら思うところだけれど、山の神のような、坂好きには、たまらないらしい。コース中のあの有名な元乃隅稲成神社から、千畳敷までの4.8㎞は、標高差333mあり、ひたすら上りが続く。私は決して走ってはいけないウォークの部に参加しているので、当然歩いてのぼったわけだけど、走るのが基本のマラソンの部に参加している人たちの多くは、時々走ってほとんどは歩くという感じ。というか、本気で坂を走り切る人たちは、私たちが歩いている時間帯には、とうの昔に走り終えているので、ほんまもんのランナーに出会うことはなかったのでそう見えただけかも。劇坂の4.8㎞をウォークの部では、1時間はかけているのに、トップの選手は20分台なので、ま、出会うことがなかったのは当然。
今回は、天気予報では、晴れになっていたにもかかわらず、出発時には、小雨が降っており、1時間程度で雨はあがったものの、全体として、熱中症を心配するような天気にはならなかった。10㎞地点の、元乃隅稲成神社までは、まあまあ順調に歩き、中間地点の千畳敷では、冷たい風が強く、坂を上り切って汗をかいたからだが冷え、寒さに震えながらの昼休憩となった。天気が悪いと、本来の絶景を楽しめる状況ではなく、寒さもあり、JALのCAさんたちのおもてなしによる、おにぎりとカレーをいただいてから、さっさと千畳敷エイドをあとにして、今度は、劇坂下り。私自身、上り坂は頑張ればいいだけなので、あまり嫌いでないけれど、下り坂は脚にくるのもあって、とにかく嫌い。足の裏の痛みが出始めたころに、ようやく「棚田ウォーク」のメインディッシュ、東後畑の棚田を眺める道にでた。とはいえ、棚田自体は、多くが休耕田になっていて、長門の観光ポスターに見られるような景色はほとんどなくなっているのが現状。最近では、棚田再生プロジェクトとして、棚田の跡にラベンダーを植えたりするなど、有志の人たちが努力している、過疎地の悲しい現実を見ることにもなった。
棚田を過ぎてからは、緩やかの下りが続く、最終コース。あと5㎞あたりになってからは、脚のあちこちが痛くなってはきたけれど、マラソンランナーに比べれば、歩くなんて大したことないと、最後まで決して走ることなく、6時間59分でスタート会場に帰ってきた。

3年まえも、6時間半くらいで帰ってきたのだけれど、帰ったら食べられると聞いていた噂の焼き鳥が、私の着いた数分前になくなっていた。長門の名物の焼き鳥がとても美味しかったよというのを、その前の大会に出た人から聞いていたので、こればっかりはショックが大きく、大会のアンケートに、焼き鳥がなかったことについての文句を書きまくった私。この、焼き鳥早期終了については、他からも文句がとてもでていたようで、今回の大会では、焼き鳥チケットが参加者に配られ、チケットがないと食べられないシステムになっていた。
こうして、焼き鳥のなくなる心配もなく、無事、チケットと2本の長門名物の焼き鳥を交換し、大会は終了。体のあちこちが痛いのは情けないけれど、来年も出ようかなと今のところは思っている。