院長の「JoJoブログ」
道を尋ねられる
2023-05-01 23:04:03投稿
このゴールデンウイークがあけたら、正式に、新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられることに決定した。今年に入って、人出がコロナ前にもどりつつあり、色んな制限がなくなってきて、楽しみも増えてきた。マスクをしていない人もチラホラいるけれど、多くの人はマスクをしており、日本人の平均的な感覚では、まだ、100%安心はできないけど、そこまで心配しなくてもいいよねという気持ちなんだろうと思う。
最近、コロナ禍の終息について考えさせられる事件が起きた。
いつものように、休日の朝、近所をランニングしていたときのこと。水分補給に自販機でスポーツドリンクを買っていたところ、目の前に、軽自動車が停まった。「こんなところに車停めて、何だか怪しいぞ」と軽自動車に目をやると、車の窓があき、ペットボトルを開けようとしていた私に、「すみません、佐波公民館はどこでしょうか?この辺だと思って探してるんですが・・・」と気の弱そうなおじさんが声をかけてきた。「なぁんだ、道間違えてんじゃん、怪しかったわけじゃないじゃん」とホッとして、道順を教えてあげた。
ま、ランニング姿で、荷物も持ってない私は、見かけ上、この辺の道に詳しいと判断されるのは、当然だと思うし、休日の朝で、人影もなかったから、声をかけやすかったんだなと思った。
知らない人に、声をかけるなんざあ、緊急事態誓言下ではできなかったよなぁ、と思いつつ、道を尋ねられるなんて、何年振りのことだろうと、丁寧にお礼を言われて、何だか少しうれしくなった。
しかし、待てよ。
今時、道順なんて、車ならナビがあるし、徒歩だとしてもGoogleMapがあるじゃん。何年も道を尋ねられることがなかったというのは、コロナは関係なく、GPSの普及が、原因なのかも。さっきのおじさんは、おじさんというより、おじいさんみたいだったから、文明の利器を使いこなせていなかったのか。
いやいや、待てよ。
GPSなんかは関係なく、物騒な世の中で、知らない人に声をかけることそのものが、気軽にできなくなったということのほうが原因なのかもしれない。道を尋ねるふりをして、何か盗みとるなんていう事件も聞かんでもないし・・・
何年も経験していなかった、道を尋ねられるということについて、コロナ禍だったせいなのか、GPSが普及したからなのか、はたまた治安の問題なのか、色々考えつつ走っていると、知らず知らずのうちにランニング距離が延びていた。
最近、知らない人に道を尋ねたことのある人、理由を教えていただけると幸いです。