院長の「JoJoブログ」

棚田ウォーク

2023-06-12 23:34:15投稿

昨日、私にとっては3回目となる、第7回JAL向津具ダブルマラソンに参加してきた。
昨年も、このブログに書いたけれど、今年も30kmの棚田ウォークの部にエントリー。本州の西の果ての海沿いをコースとする大会のメインはフルマラソンの2倍を走るダブルマラソンだけど、そんな距離を走る人というのは、つわものというよりも、変人なので、私はまともな人間として参加。
ウォークの部でさえ距離は大したことないけれど、なんせ、最大高低差が300m以上あり、累積標高は700mくらいあるんではないかと思うので、まあまあの登山と同じレベルなのだ。それがダブルマラソンの部では、距離も高低差も倍以上あるわけで、ま、普通でないことは普通に人にはわかると思う。

朝9時に油谷総合運動公園を出発。予定では、1kmを10~11分で歩き、約6時間。千畳敷での昼ご飯休憩を30分くらいとれば、15:30~16:00に帰ってくれはいいかなという感じでスタート。
天気は、曇り時々晴れというまずまずな感じ。日が照りだすと暑さがぐっと増すので、できるだけ太陽さんでてこないでねと歩きだす。2回の給水所を超えてから、7.4kmの地点で、初めてのエイド。立石漁港の裏には、立石観音という自然の岩場の美しい日本海の景色が広がる。エイドの食べ物としては、毎回楽しみなチーズころん。小さなちくわにチーズがはいっていて市販されているものだけれど、なんせ、こういう時に食べると格段においしい。あとは、猿まんじゅうも人気。甘いものが得意でない私としては、饅頭はやめてバナナを追加でいただいて、有名観光地、元乃隅神社を目指す。小刻みな坂を上り下りして元乃隅神社で、写真をとったあとは、大会恒例の劇坂コース。高低差333mの4.8kmの道のりを上っていくと、千畳敷に到着。
千畳敷の駐車場にはテントがはってあり、昼食会場になっている。12時過ぎに到着したので、大体予定通り。カレー、おむすびと毎回用意されている食事をいただき、たぶん去年まではなかった、もずくスープを2杯ゲット。こういう時はこういう塩味が美味だよなぁ。飲み物は、JALの機内で提供されるオリジナルドリンクもあって、15kmの坂道を上って消費したカロリーをすべて取り戻した感じ。食事会場にいると、ランニング仲間、かつての仕事仲間、患者さんなどから声をかけられ、結構知った人が参加してるんだなと、ちょっとびっくり。
千畳敷をでて、残り半分の多くは、下り坂。特に初めの3kmくらいはかなり急で、脚にくる。上りよりも下りが苦手な私は、今年も、20km過ぎからは、脚の痛みとの闘い。それでも日本海に臨む棚田の風景は美しく、東後畑の棚田ビューポイントでは、今年もストリートミュージシャンの演奏があり、元気をもらう。22.4kmの宇津賀エイドで、地元特産のハーブを使ったハーブティーがとても美味しく、頑張る気力も復活。エイドのボランティアに知り合いがいて、声をかけられたり、マラソンの部に出場しているランニング仲間を励ましたりしながら、何とか休まず歩き続けた。最後の給水所では、女子高校生のボランティアの子たちが、給水の紙コップに、一つずつ、メッセージを書いてくれていて、「あと少しでゴールです」「頑張ってください」などの一言に超感激。ほんの何秒かで捨てられる紙コップなのに、メッセージが書いてあるなんて、今までの大会で初めてのことだった。彼女たちに限らず、この大会を支えてくれている、すべての場所のすべてのボランティアスタッフの明るい声かけは、本当に、田舎のおもてなしの精神にあふれていて、大会の魅力の一つだなと思う。そして、へとへとになりながらも、大体予定通り、16時前にゴール。
ゴール後はお楽しみのひとつ、長門特産の焼き鳥。そして鳥なべ。焼きたてならもっと美味しかっただろうなとは思うけど、なんせ、疲れた体にタンパク質はじっくりしみこむ。脚は痛いし、着替える元気もなかったけれど、なんだか気持ちがホッとなるこの大会。来年もでようかなと今のところは思っている。