院長の「JoJoブログ」

最後のフルマラソン

2023-11-05 23:23:43投稿

今日、下関海響マラソン2023に出走してきた。
昨年も走って、もうフルマラソンはやめておこうかなと思っていたものの、今年もついエントリーしてしまったので、今回こそ、自分にとっては、最後のフルマラソンと決めていた。フルマラソンそのものは、10回目。海響マラソンは5回目。一度も途中でリタイアしたことはなく、すべて完走していることだけは自慢だけれど、はっきり言って、これほど辛いものはない。外反母趾の程度が年々ひどくなり、最近では、日常生活でも痛むことがあるので、もう足が限界だし、何のために走るのかを考えたら、最後にするべきという結論に達した。とにかく、走り始めたのは、健康のため。フルマラソンは、健康を害することはあっても、これで、健康になれるような気はしない。軽いジョギングで楽しむなら、ハーフマラソンまでで十分なので、今後は、レースに出るとしても、ハーフまでにしておこうと思う。
というわけで、最後のフルマラソンにすることは決めたものの、出るからには歩かず走り切りたい。足の調子を考えると、無理は禁物なんだけど、最低でも、途中リタイアだけはしたくない。そして、できれば、5時間を切って完走したい。最後だから、後悔を残したくない。etc etc
昨年まで参加してきたこの大会では、4回とも4時間35~45分でゴールしているので、これまで通りに走れれば、5時間は無理な目標ではないけれど、どう考えても、足は去年までの状態ではないので、5時間は高いハードルかも・・・と不安をかかえてスタートラインにたった。

今回、足の痛みとの闘いであることは、重々承知していたけれど、もう一つ、暑さとの闘いでもあった。1週間前の天気予報では、この日は雨模様だったのに、予報が更新されるたびに降水確率が下がり、本番は、何とも良い天気。日本中で、11月の最高気温を記録している気候の中で、下関も例外ではなく、暑く、日差しが強かった。
走り始めは、大勢の人の中で、飛ばすこともできず、いい調子。関門橋が見えてくると、日差しが照り付け、早くも汗だらだら状態。脱水にならないようにしなきゃなと、10kmで給水とともにアミノ酸を補給。それでも、まだ、ペースは変わらず、周りの景色を見ながら余裕な感じ。大体1㎞7分でいければ、5時間でゴールできるので、6分45秒くらいで刻んで行く予定で、GPS時計に目をやりつつ走っていく。15kmくらいまでは、まあまあ予定通りで、足も普段感じる程度の痛みですみ、いよいよ後半に入り、彦島方面へ。
しか~し、20㎞地点に到達したころには、暑さもあって、ペースが落ちてきた。まだ、半分も来ていないのに、これじゃ、5時間は無理だな・・・と気持ちが沈みがちになるけれど、限界はまだ先にあるといいきかせ、ペースは気にせずとにかく足を前に出す作戦に。
そして、25㎞過ぎから、今年から変わった新しいコースにはいって、自動車専用道路で舗道の応援もなく、ただひたすら足音のみが響き、静かすぎて、少し異様な感じ。けど、このあたりから、ボチボチ歩いている人が増えてきて、彼らを抜かすのが、ちょっぴり心地よく、痛みが少し気にならなくなってくる。28.6㎞の折り返し地点を回ると、すぐあとに、5時間のペースランナー(と集団)がいることがわかり、急に、「5時間の人たちに抜かされちゃだめだ」とスイッチが切り替わり、ペースが上がって、30㎞の恒例、菊川そうめんのエイドで、そうめんをゲットして元気が出てきた。その後、35㎞までは、足の裏は痛いけれど、ふくらはぎの痛みは感じることなく、両下腿がピクピクした去年と違って、もう少し頑張れそうなきがしてきた。とはいえ、アップダウンのコース、特に下りは、一歩一歩が痛い痛いの連続。それでも、エイド以外では、絶対歩かないと決めて、何とか走ったものの、39㎞の坂で、ついに、5時間のペースランナーに抜かされた。「ギャー、5時間の人たちやん、このままついていくしかないじゃん」とペースランナーを囲む集団に飲み込まれ、何とか走っていると、少しずつ元気になり、ペースランナーの前に出て行って、あとはひたすら前だけをみて進んでいった。そして、42㎞を過ぎて、ゴールが見えた時、時計の表示が4時間55分だったので、「5時間きれたぁ・・・」と、最後、両手を挙げてゴール。ばんざ~~~い!!

10回のフルマラソンの完走で分かったこと。
マラソンは、メンタル勝負。

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