院長の「JoJoブログ」

常識、非常識

2024-07-07 16:58:05投稿

猛暑に大雨など、今年も昨年に引き続き、これまでの”例年”の天候が当てはまらない夏になりそうなこの7月。
これは、当然、地球温暖化によるものなので、日本だけでなく、世界中で異常気象による自然災害が起こっており、問題は地球規模だ。
ネットで、何気なく読んだ記事に、”昭和の常識は令和の非常識”という文言を見つけた。
まさに、昭和の時代までは日本の四季折々の天候は、温帯地域の過ごしやすいのが常識だったのに、令和になってからは、夏は、猛暑に大雨、冬は大雪、雪不足など、災害も多発するのが常識になりつつある。異常気象というのが異常とは呼べなくなっているのだから恐ろしいことだ。
天候については、地球規模の話なので、昭和とか令和とか言ってられないけれど、日本の社会に目をむけると、今月初めに新札が発行されたことが話題になり、500円札から500円玉になったのはいつだったっけ?と、色々と昭和とは変わったよなと考えさせられた。

まずは、キャッシュレス化。昭和のころ、お金といえば現金のみで、電子マネーなど存在するわけもなく、給料だって、現金手渡しが普通だった。そのころも、銀行振り込みはあったと思うけど、現金でもらうことが”お金のありがたみ”の象徴だったように思う。
電車に乗るときは、紙の切符しかなく、駅員さんの鮮やかな切符切りの手さばきも、思い出すと懐かしい。あの改札鋏はいつごろまであったんだろうか?
故松田優作氏(太陽にほえろ!のGパンが私は好きだった… 古!!)が「徹子の部屋」に出演した時は、煙草を吸いながらの会話が放送されていたという記事をみて、そういえば、昭和の男たちは、煙草を吸って一人前というのが常識だったよなと思い出す。令和の今考えると、非常識も甚だしい。
平成の初め、研修医のころ、病院での産婦人科のカンファレンスも煙草吸いながらのドクターが何人もいた。私自身は、煙草を吸ったことはないけれど、灰皿を用意する役目だったように記憶している。ま、公共交通機関や、公共施設でも、禁煙車や、禁煙室などという概念がなかったのだから、それが常識だったのだ。
昭和から平成にかけて消えていったものをあげればきりがないし、逆に、昭和になかったけど今は普通にあるスマホ等も数えきれない。先進国の中でも、DXが遅れているといわれている日本で、昔を懐かしんで、古き良き時代に戻りたいなどというと、年寄くさくて嫌だなと思う自分もいるけれど、”医療者の常識は患者の非常識”ということだけは、肝に銘じて仕事しないといけないなと強く思う。