院長の「JoJoブログ」

AAA

2024-09-16 14:38:34投稿

AAA(トリプルA)と聞いて、一般的な人は、何を思い浮かべるのだろうか。
私の中では、ランク付けの指標という概念だけど、ググってみると、検索のトップにくるのは、2005年にデビューし、2020年に活動を停止した、男女パフォーマンスグループの名前だ。申し訳ないけど、私はこのグループのことは全く知らない。かなり人気のあった曲も出しているみたいだけど、オバサンはこーゆーの疎いので、すみません・・・
で、医者としては、AAAというと、Abdominal Aortic Aneurysm(腹部大動脈瘤)かなと思うが、総合病院勤務では、救急室などで、聞くことはあったけれど、そのような現場から遠のいて久しい今の私にとっては、そういえば、AAAって言ってたよなとなる程度。
さらに調べてみると、AAA症候群という病気もあり、これは、食道アカラシア(Achalasia)、無涙症(Alacrima)、副腎皮質機能不全 (Adrenal insufficiency)の3徴候に筋萎縮と筋力低下が合併する常染色体劣性疾患ということだけど、婦人科医としては、まったく関与したことはなく、聞いたこともない。

結局、個人的には、AAAといえば、いわゆる、Aランク、Bランクなどというランク付けの一番良いやつというのが、腹落ちするかなと思っていた。

しかし、最近読んだ本、大石佳能子著、「『幸せな老後』を自分でデザインするためのデータブック」によると、(老後といわれる年代を目前にして、こんな本ばかり読んでいる私)『幸せな老後』を過ごしたいなら、AAA高齢者を目指そうということだ。ここに、その一部を抜粋すると・・・

Active(活動的な):前向きで、いくつであっても積極的に社会に参加し発信する
Academic(知的な):正しい情報を得て、自らの老いに対処する方策を知り実行する
Affluent(収入のある):自分らしい生活を過ごすための収入がある
Academicは必ずしも高学歴を意味しません。Affluentは必ずしもお金持ちを意味しません。いずれもActiveであり続けるために、正しい情報を得て、自分らしく生活できる力を持っていることを意味しています。 

大石佳能子. DESIGN MY 100 YEARS 100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック (p.246). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版

皆が皆、幸せな老後を過ごせれば、世界中は平和に決まっているけれど、なかなかそうはいかないのが現実。でも、AAA高齢者を目指して、努力することは可能だと思う。著者も言うように、AAA高齢者になるためには、50歳代からの準備が重要ということなので、何かあれば、AAAを思い出し、Positiveに過ごしていかなきゃなと思う。