院長の「JoJoブログ」

忘年会

2024-12-16 23:04:40投稿

秋があったのかどうかわからないうちに急に冬がやってきた12月。忘年会シーズン突入である。
先日、NHKで”様変わりした忘年会”という特集をやっていたけれど、忘年会だけでなく、いわゆる飲み会というのが昭和を知る世代からすると本当に変わったなと思う。
学生時代、いわゆる体育会の部活に入っていると、1年生は、つぶれるまで飲まされるというのが常識だったし、会社などの組織(医者の世界では医局)では、新入社員(研修医)が芸をするのが忘年会のお決まり事だった。その”芸”も必ずと言っていいほど下ネタがあって、誰か一人くらい、毎年脱ぐヤツが登場するのも暗黙の了解。
そもそも、その忘年会というのは、男性社会のものであり、女性の多くは専業主婦で、夜の飲み会などというものに参加することもなかったから、そんなバカ騒ぎの会が存在していたんだろうなと思う。今でいうパワハラ、セクハラは、当然のように横行していたし、それがそこまで悪いことという認識も、風潮もなかったのが昭和の時代だったなと思う。

令和の忘年会は、いわゆる宴会場を使って大体的に行うものは影を潜め、仲間内の少人数のものが増えているという。その分、宴会で利益を得ていた広い会場をもつ居酒屋や旅館などが、コロナ禍を経て、倒産するケースが増えていると報道されていた。

私自身も、学生時代や研修医時代はよく飲んでいたし、飲み会もしょっちゅう参加していたけれど、1年中お産で呼ばれる生活の中で、飲むことが少なくなり、飲まないと飲めなくなり、飲むことによるメリットを感じないので、飲もうという気がしなくなって何年もたつ。
けれど、気の合った仲間が集まる忘年会は、それなりに楽しいので、乾杯の1杯くらいは飲むし、いろんな話で盛り上がるのは、気が晴れる。
今年も、ランニング仲間の忘年会には参加した。仕事関係でない人とのつながりは、知らない業界の話が聞けるので世界が広がる。ぐでんぐでんに酔っぱらう人は”ちょっとね”だけど、忘年会というのは、その年を忘れる会なので、今年1年、良かったことだけを胸に秘め、悪かったこと、つらかったことは忘れて、新しい年を迎えたいなと思う。