院長の「JoJoブログ」
達筆
2024-12-24 23:06:58投稿
大学時代の終わりごろに、ワープロというものが登場し、研修医のころ、タイピング練習に励んでいた私。勤務医時代は紙カルテだったので、仕事でも字を書くことは多かったけれど、開業してからは電子カルテなので、ほとんどの文字は、ワープロでうつ日々。
実際、タイピングは得意なので、手書きよりもはるかに速いし、漢字を思い出す必要もないし、間違いはすぐに訂正できるしで、良いことは多い。
けれど、文字を書かなくなってどんどん漢字を忘れているのは当然だけど、字が下手になったという実感がある。書かなくても、うまい下手は関係ないようなものだけど、やはり毎日文章を書いている(学生時代はノートに長々と日記を書いていた)のと比べると、練習量の差がでる、スポーツと同じようなものだと思う。小学生の時に習字を習い、字がきれいと言われていたのははるか昔。自分で自分の字が読めなかったりするのは、下手というより、丁寧に書いているのかどうかという違いなんだろうけど、丁寧に書く意識がないところに問題があるのだと思ってはいる。ま、性格の問題ということですが・・・
つい最近、物置と化している自宅の書斎から、何故か、私の小学時代の名札が出てきた。おそらく文具の中に入っていた紙のネームカードのようなものなんだけど、5年5組と書いてあり、間違いなく自分の字で名前が書いてあった。そして、自分でいうのもおこがましいけれど、その字の丁寧できれいなこと!小学生にしては、達筆そのもの!
現在の私の字とは、似ても似つかぬ基本に忠実な丁寧な字。なんだが恥ずかしくなり、小学生の自分に叱られている感覚。ウン十年も前の自分が、将来こんないい加減な字を書くオバサンになるとは、想像もしていなかっただろうなと思ってしまう。
勤務医時代は、処方箋や点滴の指示など、すべて手書きだったし、薬の名前などを間違えないように、スタッフに読んでもらうことが大事だったので、まともな字で書いていたと思う。なんせ、今は、字を書くのはメモするときくらいで、他人に読んでもらう機会が全くなくなっているところに問題があるのかもしれない。人に見せようと思えば、もう少し丁寧に書く気持ちになるというものだ。
小学生時代の達筆な私から叱られないように、もう少し字は丁寧に書きましょうと思わされる最近の出来事。とはいえ、このいい加減な性格がそう簡単に変わるもんじゃないんだけど・・・