院長の「JoJoブログ」

キャリーバッグ

2025-01-31 13:30:47投稿

先週、東京に行く際に使った古いキャリーバッグ。
一時期、多用してたお気に入りだったけれど、表面の模様が、経年劣化で、白くすすけたようになってしまい、見た目がかっちょ悪いので、ここ何年も使ったことがなかった。おそらく買ってからは15年くらい?
しかし、キャリーバッグとしては、ジッパーが2重になっていて、大きさが替えられるなど、便利なタイプなので、キャスターも十分回るし、何とか使いたいなと思っていた。そこで、ここ1年くらい、その白くなったカバンの表面に貼るためのシールをあちこちで買い集めていた。最近手にいれた、Dodgersシール(大谷選手と山本選手のロゴ入り)を貼りまくって、何となく、ナウい(死語)感じになったので、今回、久しぶりに使うことにした。
大きさを測ってみると、機内持ち込みサイズからわずかにオーバー。やっぱ、空港であずけなきゃいけないなと思い、預けるんだったら、カギはかけたほうがいいよなぁと思って、荷造りをした後に、3桁のダイヤルを回してみることにした。鍵を閉める前の表示は000。初期設定のままだったかしらん?と疑問に思いつつも、とりあえず、カチッとなって、一桁だけ番号を替えてまたもとに戻した。そして開けようとしたところ、ロックされたままでウンともスンともいわない。
「ええっー、なんでー」
突然パニックになる私。「閉める前000だったよね。ほかの番号?」
心当たりの番号を設定して回してみるも、カギは開かず。
朝、出勤前で時間もないし、焦る一方。確か、この辺に、カバン等の説明書はおいてあったはずと、物置の棚から、取説の束を取り出し、キャリーバッグのメーカーのものを探し出す。初めの番号設定のやり方は書いてあるものの、解除の方法などはみあたらない。時間もないし、とりあえず、仕事の合間に考えようと、キャリーバッグを持って出勤。
クリニックについてから、3桁だから100回ダイヤルを回せば、正しい番号に行き当たるはずと、001からまわしてみたところ、あっそうか・・・3桁って、1000回だ・・・999まであるんだ・・・
100回なら何とかなると思っていたけど、1000回は無理だ・・・3桁が100までだと思っていたバカな私は、これ以上、番号を回してみるよりも、鍵を開けてくれる業者に頼んだ方が早いと考えを変更。
すぐに、ネットで検索。「鍵110番」「カギ救急」「キーサポート」など、色々出てきて、”24時間対応、最短5分で到着”などと、とても魅力的な宣伝文句が並ぶ。
対応早そうな業者の画面に必要事項を書きこみ、クリックすると数分して、携帯にその業者から電話あり。事情を説明すると、「当社で対応できるかどうか、検討して折り返しお電話いたします。」とのこと。24時間すぐ対応って、大嘘じゃん・・・と思いながらも、電話を待っていると、5分くらいして電話あり。
「大変申し訳ございませんが、当社では今回のケースに対応はできかねます。」
なんじゃ、そりゃ・・・と思いつつ、「じゃ、他をあたってみます。」と答える私。
さらにネットで検索してみると、色々と業者はあるものの、関東近辺のみとか、時間外対応なしとか、条件は色々。全国どこでも、どんな鍵でもOKとあったところにもう一度電話。
「午前中には、対応できますが、15000~20000円程度いただくようになります。それでもかまいませんか?」とのこと。「構いません、お願いします。」と、背に腹は代えられないと、高額請求と思いつつも、出勤してきたスタッフにカバンをあずけ、事情を説明して、診療中に、鍵やさんがきたら対応してくれと頼む。
「20000円も払うんなら、カバン買い替えたほうがいいんじゃないですか」と、至極当たり前の、スタッフの反応。カバンは買えても、中身が大事だし、もう頼んじゃったし、しかたない・・
ようやく、仕事に取り掛かるぞ、と診察室で朝の準備をはじめて、10分くらいたった時。
「せんせ~い、開いたよ!」
なんと、スタッフが鍵を開けてくれたのだ。どうやら、鍵の接触不良で、番号は000で間違いなく、微妙なダイヤルの回し方で、開くということが判明。今朝から、この1時間の間のパニックはなんだったんだ・・・
力がぬけるとともに、鍵やさんにキャンセルの電話。対応よく、「それは良かったですね」と言ってもらえた。
そしてその日、空港で、いざキャリーバッグを預けんと、カウンターに行き、とりあえず、大きさをチェックしようと、機内持ち込みサイズかどうか試すところに置いてみると、そばにいた係の人が、「大丈夫です。持ち込み可能です。」
なぁんだ、預けなくていいんなら、鍵かけてみたりしなかったのに・・・とここでも気が抜けた。
結果的に、判明したのは、ダイヤル鍵の劣化の接触不良という事実とこのカバンは機内持ち込みサイズだったということ。
東京から帰って、何度かダイヤルを回し、鍵の開け方、コツをつかもうとしたけれど、かなり微妙な操作が必要で、3回に1回くらいしか成功しない。そして、出た結論。
決して鍵をかけないこと。