院長の「JoJoブログ」
交通の便
2025-02-22 23:14:02投稿
今日、山口大学の留学生と一緒に食事をする機会があった。
寒波襲来で、山口市内は雪がちらついていた。
母国(アフリカ)では雪が降ることはなく、山口に来て半年になる彼は、生まれて初めて雪をみたらしく、とても寒いと言っていた。
寒い中、帽子に手袋にマフラーで身を包み、約束したレストランに自転車で現れた彼。私が、山口は、交通の便が悪いから、車がないと大変でしょうというと、全然不便なんかではなく、公共交通機関が発達していて、とてもよい環境だという。何よりも、電車もバスも時間通りに運行されているということが、その理由らしい。
母国の公共交通機関といえば、主にバスだけれど、バスに時刻表はないとのこと。バス停にとまると、満員になるまで人が乗ったら出発するという仕組みらしい。人口は結構いるので、すぐに満員になるようだけど、満員といっても、よく中継とかでみる、ドアや窓の外にまで人がぶら下がっている状態なのかも。
電車や飛行機も数時間単位で遅れるのが当たり前なので、日本の電車が3分おくれただけで、駅員が謝るというのが、考えられない世界という。
日本の公共交通機関のすばらしさは、昔から世界一といわれているけれど、主に首都圏など都会の数分単位で運行する電車のことがメインなので、ほぼ車でしか行動しない田舎民からすれば、不便な地域と考えるのが多く人の気持ちだと思う。彼が乗るというJR山口線だって朝夕をのぞけば1時間に1本くらいしかないし、山陽本線との接続が悪いと新山口駅で30分以上待たなきゃいけないし、便利な環境とは思えないけれど、とても便利といってもらえて、山口県民としては、恐縮する気分。
海外に行くと、日本の様々な良いところを再認識するのは、よくあること。
けれど、はるか遠い国からやってきた外国人に、日本の良さを伝えてもらうことで、普段気づかないところを気づかされ、普通と思っていることが普通ではない、ありがたいことなんだということを教えてもらえた良い機会になった。
彼の山口での留学生活が、ますます充実して、良い成果をあげて母国にもどってもらえることを願わざるを得ない。