院長の「JoJoブログ」

犬の散歩

2025-04-20 20:20:26投稿

日の入り時刻が遅くなり、先週あたりから、仕事終わりにジョギングする日が増えてきた。なんせ、暗い道は走らないというポリシーを貫いている以上、仕事が終わって走れるのは、4月おわりから、9月初めくらいの時期しかないのだ。
仕事終わりに走るクリニック出発コースは防府市の西の端、田園地帯の農道がメイン。自宅出発の休日に走るコースは、佐波川がメイン。いずれのコースも、極力車が通らない道を選んで、数えきれないほど同じところを走っているので、GPS時計ではからなくても、ほぼ頭の中に㌔数が入っている。
そんなコースのひとつ、佐波川の遊歩道を休日の夕方走ると、すれ違う人の半分以上は犬を連れている。特に本橋の河川敷では、人より犬の方が多いんでねぇの?というくらい犬を見る。一人のひとが2匹、3匹連れていることもあるからだ。私自身、犬の散歩というものを、成人してからはあまりしたことがない。長い人生の半分以上は、犬を飼っていたと思うけれど、高校卒業して、実家を離れてからは、犬を飼えるような生活ではなかったし、防府に家を建ててからは、犬を2匹飼っていたけれど、散歩は家人の仕事だったのだ。しかも、最後に飼っていたミニチュアダックスフンドは、散歩が嫌いだったので、その必要がなかった。世の中に散歩が嫌いな犬というのがいるのかと思われるかもしれないが、なんせ、内弁慶な犬で、家にいるときは、庭中を走りまわって、外を通る人にむかってワンワン鳴くのだけれど、一歩家の門から出ると、座り込んで動かないのだ。臆病なだけなんだけど、散歩しなくていい犬というのは、飼い主にとっては、ありがたい存在だった。その犬が亡くなってからは、犬を飼うのをやめたので、結局、散歩には縁がなかった。
佐波川を走りながら、犬の散歩風景を眺めるのは、今や私のルーチンのようなもの。あの人たちは、きっと散歩仲間だな。あの犬は、二人になった老夫婦の癒しなんだろうな。などと、勝手に道ですれ違う人のことを考えていると、テンポよく走れる。休日の朝は、いつもシェパードを訓練しているのに出会うし、決して犬が嫌いではないので、代わり映えのしない佐波川のランニングのアクセントになる。
そんないつもの佐波川ジョギング、今日、走っているときに、雑種ぽい中型犬を連れた女性とすれ違ったときのことだ。急に、犬がワンワンと私の方に向かってきたので、その女性はリードを強く引っ張った。別に怖いというほど大きな犬でもなかったし、犬嫌いでもないので、私は何とも思わなかったけれど、一般的に、そういう状況では、飼い主が私に対して「すみません」と言う程度かなとは思う。ところが、その女性、「どこを見て歩いているの!ちゃんと真っすぐ前を見て歩きなさい!」と犬を叱ったのだ。犬に”まっすく前を見て”って言って、どうすんの?と、私はその場で吹き出しそうになってしまった。ま、ただ、すれ違っただけのことで、とやかく言うつもりはないけれど、犬の散歩にも、色々あるなぁと、妙に感心した出来事でありました。